アクエリア都市へ その1
アクエリア編スタートです。
「セイさん。とぉっても似合ってますよ! さすがミストお姉さまですね!」
武器屋に作ってもらっていた装備を取りに行ったら、ミストさんの服を見た武器屋の子が興奮していた。
「あの……、装備を取りに来ました」
「は、はいっ! すみませんあんまりにミストさんが本気を出して防具を作っていたみたいなのでつい興奮してしまいました~。でも、あたしだって負けませんよ~、なんたって大サービスなんですから! 何度も作りなおしましたから~。……みんなで楽しむためなら、赤字だって何だって~」
先ほど、ミストさんに防具となる服を取りに行った時もミストさんが「……サクさんと、……華さんが、……納得のいくように、……何度も作りなおして、頑張りました」と今にも眠りにつきそうな顔で言っていた。
装備を作ってくれた二人とも何度も作りなおして最高の物を仕上げたらしい。
目の前にいる彼女もテンションは高いが……おそらくランナーズハイだろう。
「サクのためにも、作ってくださった皆さんのためにも、大事に使わせていただきます」
「耐久力が少なくなったらすぐ来るんだよ~。サクくんのためにも君のためにも全力で調整しますから~!」
「これからもよろしくお願いします」
「こちらこそですよ~」
さて、装備も整ったわけだ。約束の時間まではまだかなり残っている。今のうちにステータスをあげておこう。
そうして街の外へ向かおうとした時、後ろから、
「君がセイ君かね」
と声をかけられた。
「はい、そうですが。あなたは……?」
「私の名は大将。『海軍』のギルドマスターだ。君のことは桜君から聞いている」
流石に海軍用の服は無いのか、防具の上に白い制服らしきものを羽織っているだけだが、その姿からはカリスマ性を持つオーラを放っていた。
「ふむ……、その目『雷帝』とよく似ているな。いや……気のせいか」
「ところで、俺に何の用ですか? 出発の時間はまだ先ですよね?」
サクと華は俺がアクエリアに行くために、この人たちの船に便乗させてもらえるよう頼んでもらった。
『海軍』の人たちは快く了承してくれた。しかし、なぜか目の前に『海軍』のギルドマスターがいる。なにかあったのだろうか。
「少し、君がどんな人間なのか気になってね。時間があるのなら出発までの間、パーティーを組まないか?」
ギルドマスター『大将』登場です。
もう一話書いたら、アクエリア都市へ出発します。




