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松竹梅  作者: 雲丹
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また第一話目の少女です。

 あ、今私のこと馬鹿だって思いましたね。ひどい。でも球技大会を侮ってはいけないのです。

 私の通う高校で開催される秋の球技大会。それは大分大げさなもので。春には体育祭もあるのに、です。私は運動が苦手ですからね。ええ、もう地獄なのです。

 じゃあ、サボればいいじゃないって。それはそうなのだけど、学級委員で生真面目優等生で通ってる私としては、そうもいきません。いままでのキャラクター通りにいけば、運動もそつなくこなさなければならないのですが……からきし駄目なんだよなあ。これも明日が憂鬱なのを後押ししているような気もします。今のキャラを壊すわけにはいかないですから。

 そして、ついでに私の参加する競技は、バスケットボールとテニス。ええ、白状しましょう。私、スポーツ全般苦手ですが、球技ほど苦手なものはありません。まだ、バスケットボールは、団体戦だから、目立たないようにしていればいいものの、テニスって。テニス、個人競技じゃないの。それだけで私の心臓は絶望感で溢れ出しそうです。顔面にボールを何発食らうでしょうか。何発ですむでしょうか。考えるだけで恐ろしい。

 今だって、刻一刻と球技大会は近づいているのです。

 隣の兄の部屋から先程からがたがたゴトゴトと音がします。なんなんでしょうか。私の焦りを象徴するような。

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