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クラウン  作者: 鈴乃ネル
1/5

過去

序章

 

 「お父さん。どこいくの?」

コレは小さい頃の俺。

 「少し遠くに、な。父さんが居ない間、母さんのこと頼んだぞ」

コレは俺が小さい頃に旅に出かけた父さん。

 「いやだー!ぼくも一緒にいくぅー!」

小さい頃の俺は駄々をこねていた。

 「こらっ。キリト。()(まま)を言わないの。お父さんだって困っているでしょう?」

コレは俺の大好きな母さん。

 「いやだ、いやだー!うわぁーあぁあん……」

小さい頃の俺は泣き出した。

 「はっはっは。いいかー、キリト?お父さんが居ない間はキリトがお母さんのことを守るんだぞ」

 「ぼく……が?」

 「そうだー。女の人、大事な人を守るのは男の役目だかんなー。しっかり頼んだぞ」

そう言って父さんは小さい頃の俺の頭を力強く()でた。

 「それじゃあ行って来る」

父さんは歩き出した。

 「お気をつけて。あなた」

 「お父さーん。必ず帰ってきてねー!」

小さい頃の俺は大きく手を振った。

 「おうっ」

そして父さんは旅立って行った。 


 






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