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夏の隣 ~春惜しむ頃~  作者: 澳 加純 


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卯の花腐し

「低気圧頭痛」などの症状や頭痛が起きる仕組みなどの解説はウィキペディアや、専門家の先生のブログなどを参照させていただきました。その他調べ物で、SNSの情報を参考にさせていただいた箇所もあります。

でも文章や、短歌はAIの作成ではありません。AIだったら、もっと上手に作っているはずです。

うちしめる山に響く声ホトトギス

  雨滴(うてき)重そにたわむ青もみじ




 これもゴールデンウィークの頃。さる古刹を訪れた際に雨に降られまして。森林の中だと、雨に濡れるのもそれほどいやではありませんね。

 雨にも程度がありますがこの時は小雨でしたので、神聖な気を降り注がれているような、気持ちよさを感じました。やはり、たまには自然の中に足を運ぶのは良いことだと思います。運動不足解消にも、精神衛生上、も。

 木々の中を歩いていると、身体が軽くなったような気がするんです。あくまでも、そんな気がするだけですよ。滝の側なんかも、そう。マイナスイオンの効果でしょうか。でも出不精のわたしは、あまり外出をしない(できない)ので、こんな体験はまれなのですが。



 ところがですよ。これが半月もすると、



 ぐずついた空が続けば卯の花も

  我も腐垂(くた)れてうなだれて




 と、こうなってしまう。気圧のせいよ~! もうお出かけする気もなくなっちゃう。


 沖縄地方が一足先に梅雨入りすると、本州南岸に暖かい空気と冷たい空気の境目が出来て、これが悪さをするんだわ!雨の前や台風が近づくと、気圧が低下して偏頭痛が暴れ出すのです。天気の崩れと共にやって来る、頭痛やめまい。「低気圧頭痛」とも云うそうですが、地味に辛いです。

 もともと自律神経の乱れによって血管の拡張と収縮のバランスがパニクっているのに、そこに気圧の変化が加わるんですよ。ジゴクだわ!


 耳の奥にある内耳は平衡感覚を保つだけでなく、外気圧の変化を感知するセンサーの役割も持っています。気圧が下がると内耳内の圧力が相対的に高まり、膨張状態になります。この変化が脳に伝わると、脳の血管が拡張し周囲の神経を刺激してズキズキとした痛みを引き起こします のだとか。うん、確かにズキズキ痛いわよ。

 雨自体は嫌いではないのですが、どうしても憂鬱な気分になってしまうのは仕方ありませんよね。


 今回のタイトル「卯の花腐し」は「うのはなくたし」と読みます。卯の花は、アジサイ科ウツギ属の落葉低木「空木うつぎ」に咲く白い花。その卯の花が咲く時期に、雨が続くことで卯の花を腐らせることから「卯の花くたし」という言葉が生まれたのだとか。


 とてもきれいな言葉だと思いませんか。お花は腐っちゃいますけれど。


 これと同じ意味で、この時期よく使われる言葉に「走り梅雨」というものがあります。「迎え梅雨」とか「梅雨の走り」とか。どれも初夏の季語でもあり、梅雨入り前のぐずついた天気のことを差します。



 前回のなんじゃもんじゃの花も卯の花も白い花ですが、この時期に咲くの代表的な花にくちなしがあります。こちらも白い花ですね。利休鼠色の空の下では、白い花は目立ちますものね。よく知られているくちなしの花は一重咲きのものですが、近年は八重咲きのクチナシの花も人気があって、やはり色は白なのですが、花の形はばらのようでとても華やかです。

 また強い芳香があり、沈丁花、金木犀と並び日本三大香木のひとつでもあります。その実は「梔子(しし)」と書かれ、漢方薬にも使われます。

 ただねー、くちなしは夏の季語なのよ。夏の隣じゃなくて、夏本番になっちゃう。


 ――ってことは、そろそろ連載も終わり時?



ご来訪、ありがとうございます。


「五月雨」も文字から見ると5月の雨のことを指しているようですが、旧暦の梅雨の季語で、6月から7月初めにかけて降る長雨のことだそうです。わたしたちが日常使っているのは、太陽暦で、季語は太陰暦で表しているものが多いので、現代生活とはちょっとしたズレが生じてしまっているんですね。

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