第28話まるで夫婦みたい
「あ!洗物やってない!」
結子はそれに気づくと急いで立ち上がり服もいそいそと纏って元の姿に戻っていく。
「そんないいですよ。俺やりますから!
甘人は結子にやらせるわけにいかないと同じようにそさくさと着替える。
「同じ家で晩御飯食べさせてもらってる手前そんなわけにいかないわよ」
結子は甘人の誘いを断る。
二人して身体を重ねたことなど忘れるようにトタトタと階下におり食器の洗い物をはじめる。
「なんか、こうしてると夫婦みたいですね。」
甘人は泡が立つ丼を見て灌漑にふけった。思わず顔もふにゃけてしまう。
「ふえっ!?ふう、ふ・・・?」
結子が顔を真っ赤にしてドン!とシンクに落としてしまった。
(どーうしましょうー。もうわたしたち結婚してるだんて・・・)
結子はとんでもない思い違いをする。
「まあー・・・。結子さん結婚してるんであくまでみたいですけどね」
甘人はやや間を空けて続ける。
(半分冗談のつもりだっんだけどな。クリティカルヒットしちゃった?)
彼も想定外な事実である。
「そ、そうだよねー。ははは、まだわたし離婚してないもんね・・・」
結子もようやく反応し苦笑いした。
「はあ、はあ・・・」
結子はようやく気がつき息が乱れる。
ようやく丼をとり洗い物にもどるも心臓はばくばくと高鳴ったままだ。
(もう、何言ってるのよこの子は・・・)




