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第39話結子、勝負服を選ぶ
その苛立ちを抱えたままずんずんと2階の自室に向かうのだった。
「むー」
クローゼットを開けて唸る。
そこには結婚前から買ってきた様々な服が吊るしてあった。
(どれを着ようかしら・・・)
恋人の母親とのデート、ならば勝負服でいかねばなるまい。
学生時代に着ていた白いシャツとジャケット、さらにレースで覆われたスカートを取り出した。
「よし」
それを纏いメイクをする。
勝負服に合わせていつもより強めなメイクだ。
(あの女にだけは負けるわけにはいかないわ)
「うーんよしよし!」
鏡の前でクルリと回り自分の姿を確認するとパンパンと頬を軽く2回叩いた。
「どう見ても美人ね。これであの人に負けないわ」
暗示をかけるように鏡に映った自分に言った。




