表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
母親代わりの隣の若奥様をNTR、孤独を埋め合わせて  作者: 兵郎桜花


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/17

第1話若奥様との出会い

  彼は木原甘人きはらあまと、高校生である。父親がよく出張で家に不在、母親も帰りがおそく昔から愛情にうえている。

「はーあ・・・」

 そんなため息が孤独からでるのも1度や2度ではない。物心ついた時からそうだ。

 ピンポーン

「は―い」

 彼が中学生の時、インターホンが鳴った。

「あの、今日引っ越ししてきた、榊結子さかきゆいこって言います。お母さんいるかな?」

 とても若い女性が現れた。甘人はとても見惚れてしまう。こんな人と結婚できたら幸せだなとも思ったが左手をよくみると指輪がついていた。

(あーあ・・・)

 甘人は心の中で落胆の声をだした。



 夜九時と遅くなりようやくブオーンと車の音共に母親が帰宅する。

「お帰りー」

 甘人は彼女を出迎えた。

「あら、いつになくいい顔ね。なにかあったのかしら」

 母親は少し首を傾げる。

「実は・・・」

 甘人は事情を説明した。

「へえ・・・綺麗な人?」

 母親は彼の笑顔をみてややからかうようにいう。

「う、うん・・・」

 甘人はやや顔を赤らめた。

 











 と話してるとピンポーンとまたインターホンが鳴り二人で出迎える。

「はーい」

「あの、今日ここに引っ越してきた榊結子といいます。これ、受け取ってください」

 結子が母親に挨拶し土産の品を渡す。

「どうもわざわざこんな時間にありがとうございますー」

 母親は気を使って言った。

(へえ、いい顔じゃない。息子があんなになるのも、あ・・・、これは無理そうね)

 結子を見定めようとしたが彼女の左手薬指の指輪に苦笑いしそうになる。

「ふふっ」

 結子は甘人に微笑む。

 (おいコラ、なに人の息子誘惑してんだ。お前も人妻だろ)

 母親は結子を睨みつけた。

「ではまたー」

「こちらこそありがとうございますー」

 陽気に挨拶を返して母親は思う。

(いや、もうここにはこなくていい!!)

 下手につついて旦那の方を怒らせたくない。

(まあ違うところで会うのもやぶさかじゃないわね)

 息子と関係さえしなければ安心である。


「ふふ、いい人じゃなーい。仲良くなれるといいわね」

 母親は先ほどの怒りなどすっと忘れたように甘人に微笑む。

「う、うん・・・」

(この母さん、なにか変?)

 甘人はやや首を傾げた。












 夜も遅いので甘人の母親、愛子はいつもシャワーで済ましている。が、今日はどうも思うところがありリンスもシャンプーもし息子がすでに使っていた湯舟に浸かった。


(いつもありがとう甘人)

 心の中で息子にお礼を言う。


(いつも使わなくてごめんなさい・・・)

 同時に謝罪もした。


(うちの子もそういう気分になる年頃だけどまさか人妻だなんて・・・)

 息子の成長に悩ましく感じる。

「はあーあ・・・」

 憂鬱になり溜息まででてしまう。

(ふむ、まあお隣さんとしてなら仲良くしてもいいかしら・・・)

 などとちょっと甘いことを考えた。

 





















 一方で甘人も寝る前に悶々としていつもより長めにスマートフォンをみている。


(なんかさっきの母さん変だったけどやっぱ人妻はやめた方がいいのかな。でもつきあってみたい、どうしよう・・・)

 甘人は頭を痛めた。

(旦那さんと別れてくれたらありかな・・・)

 などと無茶な想像をしている。


(結子さんまじキレイだなー、離婚するなら早くしてほしいなー)

 もはや願望がおかしくなっている。その間にスマートフォンの画面をフリックする速さがあがる。

「むむむー」


(ひとまずどうやって仲良くなるんだ?)

 甘人の目ち指が止まった。

『人妻近づく方法』

 と検索画面に入力される。が官能小説のタイトルしかでなかった。

「これじゃねえよバカ!!」

 思わず画面に憤るも返事はないしそんな方法でやしない。ただ悶々とするだけの夜だった。

















 さらに眠りに落ちると結子がいきなり現れた。

「ねえ、甘人くん?わたしの裸、みたい・・・?」

 そして甘ったるい声で誘惑してくる。

「み、みたいです。ぜひみせてください!」

 甘人は思わず興奮してがっつく。


(こんな夢みたいなことあるんだ、ひゃっほう!)

 甘人は天にも戻る気分になった。ここが夢という自覚はない。いい気分ならそれで充分だ。

「ふふ、せっかちな子ね。いいわ、みせてあげる」

 幻想の結子はブラウスとを脱ぎ、スカートを脱ぐとブラジャーとショーツ姿になる。


「ごくり・・・」

 甘人は思わず喉を鳴らす。四肢があらわになり魅惑的なレースの刺繍があしらわれたものに魅了した。


だが結子はこれだけで終わらない。ついにはブラジャーを外し胸まで全てみせて最後にショーツに手をかける。

 



















「甘人、甘人、もう朝よ。おきなさい」

 が、母親におこされてしまった。

「はっ・・・、朝か」

(あーあ、夢か。てかそんなことあるわけないしなー)

 そこで甘人はそれが夢だと気づく。


「なによ、いい夢でもみていたの?」

(あの女のだったらちょっと嫌ね・・・)

 愛子は少々物憂げな表情になった。息子が人妻の夢をみなどけがれてしまうと思っているのだ。

「えと・・・なんだっけ」

 が、すぐさま夢の中身は忘れてしまう。とてもいい内容だったのは覚えてるだけに残念であった。


「もうしょうがない子ね」

 愛子は呆れてしまう。

 そして甘人も愛子の物憂げな表情に気付く。

(やっべ、お母さん困ってるわ)

「ごめん、お母さん。いまいく」


「早くしなさい。お母さんもういくから」

「いってらっしゃい」

 愛子は帰りが遅いのは単に仕事自体が残業多めなだけでなく通勤時間も長く甘人がゆっくり今日のように遅く起きるともう家からいなくなるのだ。













「いただきます」

 もう母親などいないが手を合わせてから食事をはじめる。

(うん、やっぱ寂しいな・・・)

 遅刻こそしないものの一人なため寝坊して損をしたと甘人は思った。


『さて、本日の天気は・・・』

 テレビの向こうではキャスターが天気予報をやっている。

 前は彼女も美人と甘人は思っていた。

(そんな美人だっけこの人・・・)


 世間からすれば美人なはずだがたった一夜で印象は変わってしまう。

 隣のあの人に比べれば画面の向こうの美人はすっかり美人でもないのだ。

 だが結子とは今は会っていないし人妻である以上簡単には会えない。


(やっぱこののがキレイだわ)

 甘人は美人の定義がころころ変わっていった。





















 朝食もおえ甘人も外にいき登校する。

「あら、甘人くん」

 すると結子が現れた。

 甘人は思わず目を丸くする。まさか彼女にであるなんて思わなかったのだ。

(ひゃっほう!)

 心の中で拳をふりあげる。


「結子さんおはようございます!!」

「うん、おはよう」

「ごみ捨てですか」

 甘人は彼女の持ち物をみていった。


「ええ、引っ越し前に捨てれなかったのがたまってて・・・」

「あー、そういうのありそうですね」

 甘人はそういいながら結子から大量のゴミ袋のいくつかをとる。

「そんな、悪いわよ甘人くん」

 結子は思わず声をあげる。

「いいんですよこれくらい」

目の前の美人のためなら苦労をいとわない、それが甘人である。


「ほんと、悪いわねえ・・・」

「女の人一人じゃきつそうだから気にしないでください」

「甘人くん・・・」

(この子、ほんと優しいわね。年が近くてわたしが独身ならいいのに・・・)

 結子はちょっと甘人に惚れそうになってしまう。

 











 下校時、甘人はうきうきになった。なにしろまた朝になれば美人人妻と会えるのである。ルンルンである。


「あら甘人くん、今帰り?」

 すると当の結子がからのエコバッグをもって家からでていくところだったのだ。


「え、ええ今っす。結子さんは今買い物ですか?」

 甘人はうきうきでやりとりする。

(ウッキー!)

 心の中で歓声をあげた。


「学校はどう?」

「まあ、それなりに」

 いとしの結子が学校の外にいる以上そう答えるのも自然だ。あくまでそれなりにであって楽しいとかはない。むしろその時間は退屈まである。


「そう、よかった。友達はいる?」

「一応いますけどそんな仲良くないですよ」

 甘人の友人との絡みもあくまでそれなりにで親友ではない。


「だめよ、友達は大事にしなくちゃ」

「そ、そうですか・・・」

(ちょっとやってみるか)

 結子に言われることでやる気が少しでてくる。


「ふふ、頑張ってね」

 結子がぐっと拳を立てた。










 夜甘人がそろそろ冷凍食品を夕飯にしようとした時だ。


 ピンポーン


「はーい」

 インターホンが鳴り外にでる。モニターを見ると結子が映っていた。


「結子さん!!」

 ドアを開けながら甘人はルンルンになっている。


(さっき会ったのにまた会えるなんて今日はついてるぜ!!)

 ルンルンすぎて心の中でガッツポーズをとる。


「うふ、また会ったわね。あら、今日お母さんは?またいないの?」

 結子は微笑みながら甘人の後ろを探る。


 その大人の微笑みに甘人はドキリとした。




「ええ、いつもこんな感じですそれ、なんです?」

 甘人は気まずそうになると結子の持ってる鍋に注目する。


「うふ、実は肉じゃが作りすぎちゃって」

 結子はやっちゃったという感じに鍋をかかげる。

 がその言葉と裏腹にいたずらっ子のような顔だ。


甘人はその意外な表情に胸をつかまれるような感覚になった。

(こんな表情もできるんだ)


「ありがとうございます!!平日は冷凍食品ばっかで飽きてたんです」

甘人は喜んで鍋を受け取る。


 そのまま結子も家にあがる。

(おお、美人人妻がついに俺の家に・・・)

 甘人は興奮していく。

 「ん、結子さんこれすっごいおいしいです!」

 甘人は口の中に肉じゃがのほくほくした触感に興奮してしまう。

「そ、よかった・・・」

 結子は対面で頬づえをつき満足そうに甘人を見つめた。


(この子、ほんとにうれしそう・・・)

「ねえ、普段はこういうの食べないの?」

 結子はちょっと気になってしまう。


「まあ、うちの親片方父親が出張だし母親も帰り遅いんで」

 甘人は目を横に動かしながら答えた。

「そ、そうなの・・・」

(なんてさびしい子なの・・・)


 結子は甘人に同情していく。






















「ねえ、よかったらこれから平日の晩御飯わたしが作ったの持っていこうかしら」

 結子は寂しさを悟らせないように誘った。


「そんな、わざわざ悪いですよ!」

 甘人は困惑してしまう。


「ううん。わたしの旦那さんもいつも帰り遅くて一緒に食べれないからせめて君と一緒に食べさせて」

 結子は年の離れた男子にやや甘えるような顔で言った。


「そ、そういうことなら喜んで!!」

(ひゃっほう!!)

 甘人は心の中で拳を振り上げる。


(まさか、こんな美人の手料理毎日食えるなんてなー!)

 すさまじく感激した。


「うふ、よかった・・・」

 結子は安堵する。

(よっぽどいいご飯食べてないのね・・・)

 
















 夜遅くなり愛子が帰宅する。

「あら、珍しくご飯自分で作ったのね」

 

 棚の新しく表れた器を見ていった。


「あ、それ?」

 甘人は結子がきて手料理をくれたことを説明する。


「まあそう。ちゃんとお礼いった?」

(思ったより、いいえ、かなりいい人ね。なにか企んでるのかしら)

 愛子はむしろ疑うようにすらなった。


 たかだかとなりの家の人間にそこまでするのだろうかと。気前がよすぎるのだ。


「う、うん・・・」

 甘人は言ってないような気がした。

 なにしろ目が横に泳いでいる。


「もう、今度ちゃんとお礼いいなさい」

「はーい」


(わたしからもなにかもっていったほうがいいかしら)

 愛子はちょっと考え込んでしまう。














 甘人はその夜からうっきうきで毎日を過ごすようになった。

 その週の土曜日、愛子は料理、クッキーを作って結子の家をもっていくことにした。


「わあ、おいしそうー。木原さんありがとうございますー!!」

 結子は手を合わせて感激する。


「いえ、息子がいつもお世話になってますので。こちらこそほんとにありがとうございます!!」

 愛子も重ねてお礼を言った。


「いえいえ、わたし、旦那が帰り遅い分寂しいからおかげで楽しくしてもらってます。こちらこそありがとうございます」

 結子は微笑んだ。


「うちの旦那は出張で長くいないのでもっとひどいですよー」

 愛子は辛さを押し殺した顔で言う。


「まあ、それは大変ですー」

 その後、二人は仲でクッキーを食べながら談笑した。


















 そんな出会いからはじまった3人は穏やかな日常を育んでいく。

 それぞれの孤独を埋め合わせるかのような歪な日々を過ごしながら甘人は中学を卒業した。


(まるでお母さんが二人に増えたみたいで安心する)


 甘人は結子と一緒にいる時そう感じていた。

 が、それはあくまでいままでの話だ。中学生の時はまだまだ未熟でそんなことしか考えていない。


(いい人だけど人妻だからお母さんでいいか)

 とも思っていた。

これはある意味妥協であり諦めでもある。


手の届かないものとみることでそれに耐えていたのだ。






















しかしその日は違う、ソファで結子と一緒にテレビを見ていた時だ。


(やっぱり、結子さんてかわいいな。普通の女の子と一味違う気がする)

甘人は彼女にいつもよりうっとりしていた。


いつも夕飯をだしてくれた母親代わりの結子、勉強を見てくれた結子、ただそばにいるだけなのにそのどちらでもないように見えるのだ。


「えっと、甘人くん?そんなに見つめてどうしたの?」

 結子がその視線に気づき戸惑ってしまう。


「いえ、えっと・・・あ、いや・・・」

 甘人は顔を赤くしてなにも言えなくなってしまった。


「なに?急に熱でもあるの?ない、わね」

 結子は甘人の額と自分の額を触れ合わせて状態を確認する。


「あの、おれ、大丈夫なんで、今日はもう帰ります!!」

 甘人はさらに顔を真っ赤にして結子の家から帰宅したつもりだった。

 が、そもそもそこは自分の家で戻ったのも同じ家の自室だ。


(あれ?どうなってんだ?俺の部屋じゃん)

 部屋についてからそこがどこか気づきわけがわからなくなりさらに困惑してしまう。














(なにやってんだ俺・・・)

 甘人は眉を潜めた。

 そして膝からがくりと落ちてしまう。


「ここで、いいかしら?」

 きょろきょろとしながら結子は2階にあがり甘人を探す。


「甘人くん、えっと・・・」

 あまり勝手に中に入ってもよくないが空いてるドアから甘人を見つけるも声をかけづらくなる。


「え、あ、結子さん、あっと・・・」

 甘人もまさか結子が追いかけてくるとは思わずこちらも言葉に詰まってしまう。


「えっと、ごめんなさい。変なこと言って急にいなくなっちゃったものだから気になっちゃって・・・」

 結子は戸惑いつつ理由を説明した。


「あー、すいませんあんなこと言っちゃて・・・」

 甘人に気まずさが襲ってくる。


「いいのよあれくらい。でも、なんであんなこと言ったのかなーて、またいつもの冗談?」

 結子は苦笑いする。














 中学卒業までの間、甘人は事あるごとにこう言っていた。

「結子さんてかわいいね」


「え、甘人くんなにそれ?冗談?」

 結子は一瞬驚くも笑って誤魔化す。


「あはは。まあちょっとした冗談ですよー」

 甘人も笑ってなかったことにした。

 

「もう、大人をからかわないでよー」

 結子はドキリとしたが安心して笑う。


 だがそんなからかいも何度もあるうちに結子は甘人がふざけてるのか本気なのを誤魔化してるのかわからなくなってきた。

 

 どうせ年頃の男子にしては若い頃なのだから中学を卒業するころにはそんな気持ちなんてすっかり忘れてしまうだろうなんて思っていた。


 いわば一時期の熱で母性と恋愛感情をごちゃまぜにしてしまったに違いないのだ。


 だがその現在も甘人は自分にかわいいなどと言ってくる上に冗談でないといってきたのだ。


 一時期の熱などではなかった、今も彼の中では自分への熱が熱く燃えていたのだ。


 











「だって、わたし結婚してるし・・・」

 眉を潜めて困ったようにそう返した。


だから結子は今までも甘人からの好意をやんわりと断ってきたのだ。

それを踏まえて甘人も冗談だと言っていたと思っていた。


今回もそれで断れると踏むもなにか嫌な予感を結子は感じている。


「それに、旦那さんともまだ仲良くないんですよね」


「う、そうだけど・・・」

(きっついなー)


 結子の予感は的中した。

これでは反撃ができなくなってしまった。


「だったら・・・」

 甘人はゆっくりと目をうるうるさせながら結子の腕を両手で添える。


(え、なに?なにをするの?ちかいちかいちかい!!)

 結子は目を丸くして声をだせなくなってしまう。


 














 結子は夫との触れあいが性的にも精神的にもないせいでこのまま年下の男子に心を奪われてもいいとさえ思い始めたのだ。


「ん・・・」

 甘人は一瞬だけ結子に口づけをする。


「あ・・・」

 結子はとうとう唇を奪われて息をのむ。


「え・・・」

 すぐに唇が離れたことで結子は目を丸くした。

 

(あれ、一分くらいかと思ったけど・・・)

 甘人にとってはそれは何十倍のも時間に感じる。


「あ。結子さんごめなさい!おれ、結子さんに本気だってわかってもらいたくて・・・」

 甘人はしどろもどろになりながら謝った。


(やっべえ、とうとう勢いでキスしちゃったわー。唇ぷるっぷるだったわ)

 しかし内心その快感にすさまじく興奮している。


(でも結子さんすっごい嫌だったろうな・・・)


 だがその反省と謝罪と裏腹に結子の感情も爆発した。彼にその心が奪われてしまったのだ。勢いよく今度は彼女が甘人の唇に自分のを乗せる。


「ん、ちゅむ、あむ、むむ、ちゅ、あ・・・」

 さらに舌を中に入れ絡めていった。









(やはり夫とは違うわ)

 結子は夫とのやり取りを思い出していた。


 以前までの金曜日、夫の帰宅時、彼女はときおり言っていた。

「あの、明日はお休みですしどこかにいきませんか」


「すまない、今日はゆっくりさせてくれ」


「まだ疲れが抜けないんだ」

 と取り合ってくれないのだ。


「せっかくのゴールデンウイークですし遠くにいきませんか」

 長期休みならもしやと思い言ってみる。


「いや社員旅行がある」


「会社の人とゴルフなんだ」

 などとやはり断れてしまう。


 そんな日々が続き彼女は憂鬱ぎみになっていた。

(わたし、彼に愛されてないのかしら)


 とうとうそんな風に思うようになっていた。














 家を建てる時だけは土地探し、建築会社での間取りや外観での相談、家具の選択、荷物の準備と荷ほどきなどそこだけは夫と一緒にいれた。


結子はそこだけは満たされる感覚があったが束の間のことと思ってしまう。

(わたし、ほんとに幸せかしら・・・)

 

 用があるから出かけてるだけだけど不安になってしまう。


「楽しそうでなによりだ」

 とある日、夫のその言葉に結子はほっとした。


(よかった。わたしまだ愛されてるのね・・・)


 そして甘人に出会い気に入れられたとなればこう思った。

(ちょっとかわいいかも)


 しかし引っ越しがおわりまた以前のように夫が冷たい態度をとるようになってしまった。

(はーあ、この間までのことて夢だったのかしら・・・)


 結子は引っ越しの準備の時を思いだしてまた憂鬱になる。

















 しかし引っ越し先に甘人という話し相手がでたことで彼女の生活が変わった。


「ふんふんふーん」

 家事をするにしても鼻歌がついでてしまう。


 話し相手がいるのといないとでは生活がまるで違うのだ。いままでのドライなものから一変してうるおいを与えてくれる。


 さながら20代の大人の女性から10代の少女にいっきに若返る気分であった。


「もうあの子うちの子になっちゃわないかしらー」


 家事終わりの休憩に腕を伸ばしがらそうつぶやく。


「そしたら毎日エンジョイなのになー」


 というがそもそも肝心の甘人が学生で昼間はいないことを忘れている。


「ふふふ、今日の晩御飯はなに作ろうかしら」

 もはやそれはかまってくれない夫のためではなく毎日をるんるんと躍らせてくれる隣の少年のためであった。
















 そんな彼にかわいいと言われることにちょっと困って帰宅すればこうなる。

「うえへへー、あの子またあたしのことかわいいってー、もうやだー」


 顔パックをしながら黄色い悲鳴をあげている。


 彼の前では既婚者という建前上受け入れることはなくあくまで困った感じで返すが若い子に見た目を褒められることはうれしいものである。


 ただ構ってもらえるだけでない至極の喜びがあるのだ。


「あら、これって浮気になるかしら。まあいいわ」

 そんなことは些細なことと切り捨ててみる。


 あくまで彼女にとって自分に構ってくれるしかわいいと褒めてくれるいい存在でしかない。


「まあ彼氏にはしないしいいかなー」

 などとぶどうの発泡酒を飲みながら気楽に構えていた。


 だがそれも最初の話で時が進むにつれ夫より甘人に精神的に依存するようになっていった。


「はあ・・・あの人がもう戻らないならいっそのこと・・・」

 ソファにうずくまり夫の帰りを待ちながらそう嘆いた。


「甘人くん、甘人くん・・・」

 ただそう呟くしかない。










 ゆえに結婚しているという枷はこうして簡単に外れてしまった。


 甘人は口づけの最中に結子のキャミソールの下から胸を触れていく。


「まって、続きベッドにいってから・・・」

 結子は慌てて甘人の手を止める。


 二人はベッドに移動し甘人が服を脱ぐ。結子もキャミソールを脱ぎ乳房を見せる。


「ごくり・・・」

 甘人は喉を思わず飲むくらい興奮した。


(やべえ、本物かよお)

 さらに目をギンと光らせて女体の象徴を見つめる。


 結子はスカートのホックを外しついに禁断のデルタゾーンが現れた。


 二人は身体を重ねる。


 結子は自分がリードするつもりが途中からすっかり若い男にいいように貪られてしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ