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エピソード3

本作品にはSCP財団から使用したキャラクターが含まれています。


 形容しがたいその容姿をあえてたとえるとすれば、鋭い昆虫のような足がいくつを生え、ムカデの如く胴体は長く、それでいて内臓を裏返したようなヌメヌメとした肉体が、漆黒であるのに光源がどこかにある不確定無限領域の光を、鈍く反射させていた。


 化け物には複数の顔らしき物語、不規則に動くムカデのような足と相まって、不気味さをさらに際立たせていた。


 だがその全容をメシアが見ることはなかった。


 漆黒の中から何か黒い巨大なものが現れたという認識しかできない。


 しいてたとえるなら、メシアが人のサイズだとしたら、化け物は単一の宇宙ほどの大きさがあったのだ。到底肉眼で見ることなど不可能なことである。


 しかしメシアはそれならばと自らの肉体を巨大化させた。化け物を凌駕する大きさになったのだ。


 次元が1つ上へ上がるごとに、無限の無限乗が無限永劫増える。下の次元は無に等しくなる。


 しかしここまで大きな世界になると、無限の無限乗が永劫続くなど、無になる。


 生命体はこの大きさを認知できないであろう。


 普通の無限の概念を超えた、無限が永劫に続くオムニバース群を体内に保護しているメシア。もし保護していなかったら、人智を超越したオムニバース群は消滅していたであろう。


 巨大基数の邪神を生み出したアザトースが自らの眷属を化け物へ向かわせる。それはまさしく異形の軍隊が巨大な壁面へぶつかるかのごとき光景だった。


 オムニバース群すらも呑み込むであろう異形の軍団は、しかし巨大な化け物へ、傷1つすら与えられなかった。


 次にSCP4555が生み出したSCPがあらゆる攻撃を行う。これまでSCP財団が把握していない、新種もいるがそれも焼け石に水がかかるがごとく、無意味に終わっていく。


 すると空間に現れた光の裂け目、SCP3812が光を帯びる。それはあらゆる森羅万象の理を変える力があり、巨大な怪物の力も能力も無に変更しようとした。


 ところが怪物の表面を七色に光る壁がおおい、SCP3812の力を逆に無力化した。


 これらの攻撃を傍観していた銀色の巨人は、人智を超えた世界で唯一の生命体の兵器として、液体金属を光速を超える速度で、不確定無限領域に広げた。黒い化け物を包み込むように。


4へ続く

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