愛――Belief
頭じゃ解らない
体でも分からない
心で感じれられるのかな?
ぜんぶを足したのが愛?
論文じゃ解らない
散文でも分からない
韻文で感じられるのかな?
読みとれないのが愛?
文字にすれば
言葉にすれば
声音にのせてぽっと囁やけば?
愛の音は届くのかな?
散らぬ桜は桜じゃない
散った桜は桜の欠片だ
桜は愛を教えてくれない
咲いて散りまた咲く
でもきっとそこにある
時空を超えて存在する
蘇り復活するのか?
それが愛なのかな?
そうだ、愛は記憶だ
治癒しない想い出の傷だ
血と痛みと快感なのだ
秋が自然になおす傷なのだ
愛はきみとぼくを
1:1で繋いでいる?
それは言い尽くせないℵ0
ならば愛は無窮だ
愛はきみとぼくと世界を
1:1:1で繋いでいる?
それはなおさら言い尽くせないℵ1
愛はブラックホールの特異点
知らないことはそのままに
知ってるつもりにならないで
ただ待つばかりが愛なのか?
それが問題なのだ!
子どものころ出逢った仔猫
瞼に浮かぶ頼りない歩み
綿毛のような天使の微笑
老衰して死の床に臨んでも
瞼を閉じれば仔猫の姿が
脳裏にはっきりと浮かぶ
逢えないのは気づいているが
虹の橋を渡った先で…
あえていうならそれが愛
信じるものが夢見る花
三千年に一度咲く優曇華の愛
魂に咲く可憐な花