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19話 違和感

 美代達6人は、民宿〝小次郎〟に戻った。

主屋の台所を見ると、夕食の支度をしている与島太助と卓がいた。

 卓は、魚を盛り付けをおこなっていた。

酒田は、「スナック愛って何処ですか⁈」といきなり卓に詰め寄った。

卓は、驚いた顔を一瞬したが、「スナック愛はもうないよ!言いたくないけど、親父は、そこのママと〝かけおち〟したからね!薄情な親父だよ!母さんに全部放り投げて!」とムキになった。

美代は、「そうなんですね!それは酷い!スナック愛って何処にあったんですか?」と同情しながらも情報を得ようとした。

そのやりとりを横で聞いていた太助が、「海沿いの道にある。南に10分も歩けばあるが、〝空き家〟だぞ」と教えてくれた。

「ありがとうございます」と6人が出かけようとすると、「もうメシだぞ、やめとけよ」と卓が止める言葉を尻目に「大丈夫!すぐ戻るから!」と美代は

返事をして、速足で向かった。


 スナック愛 跡地


 〝スナック愛〟は、簡易的なプレハブで出来ていた。建物の周りを6人は見て回る。

妙香が、「懐中電灯ありますよ!」とバックから出すと伊藤が「気がきくな〜」と受け取り薄暗い辺りを照らす為に受け取る。

 勝也が「おーい!ここ窓割れてて、鍵開けられるぞ!」と壊れた窓のガラスから手を突っ込み始めた。

「危ないから止めなさい!」と美代は止めるが「大丈夫!」と勝也は身体をくねらせ窓の鍵を開けた。

「入るぞ!」と伊藤は、懐中電灯を照らし、中に入る。

中に入った伊藤は、勝手口の鍵を開けた。

美代は、「仕方ないわね‥突入!」と号令をかけた。

6人は、まだグラスや酒瓶が残るスナック愛の店内に手がかりを求めて探索する。

勝也は、ポストをみたが、請求書やチラシばかりであったが、一枚だけ誰かからのハガキがあったので

ポケットにしまった。

 店内を伊藤が懐中電灯でくまなく照らすが、

めぼしい手がかりはなかった。

 美代は、「ただの〝夜逃げ〟の後って感じね、仕方ない引き上げよう!」と撤退を伝えた。

が、萩原が「何か違和感があ〜るので、あ〜る。」と伊藤から、懐中電灯を取り壁と床を照らす!

「壁やソファはこんなに汚れているのに、カーペットが比較的に新しい!おかしい!」と指摘する。

美代も「そう言われるとカーペットだけ、新しいわね?皆んな剥がすよ!」と号令をかけた。

 6人は、手分けしてソファやテーブルを移動する。

10分程して剥がし終わると、畳一畳程の〝血痕(けっこん)〟がでてきた!

「何これ!血?」と妙香が怯える。

 懐中電灯に照らされた〝床〟が何かを伝えようとしていた。

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