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人狼ゲームと中学生  作者: えいま
2/8

人狼デスゲーム

「数学わけわからなから寝ちゃおっかな~」

そんな子供じみたくだらないことを考えてた矢先に校内放送のチャイムは鳴り響いた。唐突に、何の前触れもなく。ただ流れた。でも私は驚いてしまったのだ。

ピンポンパンポーン

「今から言う12人の生徒は至急正門まで来なさい。2年1組、灯火 清香、

 叶山 荒樹、飯山 苺、2年2組、衷 空翔、野々市 絵馬、鳥井 清都、

 2年3組、利川 真也、村井 加奈、妹島 灯、

 2年4組、大野 悠哉、藍野 迅、不知火 藍月。以上12名は直ちに

 正門へ」

ちょっと待って。何で私も?しかも授業中だよ。数学以上にわけわからないよ。

先生も焦ってるけど、校長先生の声だったし行かせるべきだと思っているようだ。

さっき放送で呼ばれた3人、私と真也と妹島さんは正門へ行くよう先生に指示された。状況を読み取るのって難しいね。


正門に行くと3組以外のクラスで呼ばれた9人はすでに来ていた。皆落ち着かなさそうにしている。12人そろったからかは分からないが、私たちは車に乗せられた。窓から外も見れない、暗い。怖くて仕方がない車内だった。私はすぐに薬をかがされ寝てしまった。どうなっているのかわからない。怖いけどどうにもならない。


「…ん。ここは?一体何だろう。眠たさが残るししんどい。」

12人分の席が用意された部屋でそれぞれ座った状態だった。女子がまだ眠っている。隣に座っている男子が起こしている。名前を呼捨てで読んでいるし、同じクラスか知り合いなのかな。あ、起きた。女の子はもう皆起きてて、最後に起きたことに気付き恥ずかしそうになってる。それにしても、何だろう。さっきより怖い感じがして、息が上がるような…気にしても仕方ないか

「まあ、全員起きたし相談しようじゃねぇか。」

真っ先に口を開いたのは藍野君だ。なんだか彼も落ち着かなさそうな雰囲気で話している。いつものように乱暴な口調で話している。

「話って…何するんですか?全く何もわからない状況で話すことなんてあるの?」

誰だろうあの女の子は。優しそうな雰囲気の人だな。でも、逆なんだよなぁ。全く何もわからない状況だから、話すことあると思うけど。

???「やあ皆おはよう!起きてるかい?よかった起きてた。それならちゃっちゃと始めちゃおっかな~今か

ら皆には人狼ゲームをしてもらうよ!ルールは知ってるかな?多分やったことある人もいるよね。ス

マホゲームでもあるからな~皆頑張ってね。詳しいことは個人部屋にあるPCで確認!じゃ~ね~。 あ、後この人狼ゲーム本当に死んじゃうから気を付けてね。吊られても死んじゃうし、噛まれてもね」

  私は意味のわからない現実に何も考えれない。人狼ゲーム?何なのあのピエロ。 しかも死ぬの?ただのゲームじゃないの…正真正銘のデスゲームをやらされるってことになるの…?ただただ理解に苦しむ状況。

「おや、若い人がいっぱいだねぇ。賑やかになりそうだ。屋敷は自由に使っていいからね。」

お婆さんはそれだけ言って消えていった。その後、自己紹介して個人部屋とかいうところに入った。そこのネームプレートにはお婆さんの名前も書いてある部屋があった。村井 加奈、しっかり名前が書かれてる。

「疲れたなぁ。何にもしてないのに、ここまで疲れるとは…」

役職とかって何があるの?見といた方がいいよね。まあでも人狼ゲームなんて本気にしてなPCがついてる。

【あなたの役職は市民です】

眠いし、寝よっかな。ここにいる人で仲いいのは真也だけだなぁ。明日になったら帰れるか。そう言って私は寝た。

翌朝

朝かな?時計は7時を指している。はぁ結局何もないじゃん。もう大丈夫でしょ。さっさと着替えて部屋から出よっと。まあまだ寝たいけど、起きてよっと。

部屋から出ると、何人かが廊下にいた。どうやらここにいない人を起こしに行く所だったらしい。そこであることを私は聞かされた。昨日のお婆さんが食い荒らされた跡のような状態で見つかったという。

鳥井「やっぱり本当ってことなのか?昨日モニターに映ったピエロが言ってたこと。人狼ゲームがどうこうって言ってた」

周りがざわつき始める。本当に人狼ゲームをしなきゃいけないと思い始めてる人が増えてきた。あまりにも皆が取り乱しているので、寝ている人を起こし、昨日起きたときにいた会議場所のような部屋に向かう。

衷「ねぇ人狼ゲームをするしかないよ。昨日PCでルール読んだけど、人狼は市民側を噛まないと翌日に問答無用で処刑らしいの。だから人狼は必ず誰かを噛む。だから市民側は昼の間に人狼と思う人を処刑しなきゃ。負けちゃう」

衷さんの言う通りかもしれない。人狼は私たちを絶対襲う。しかも毎日1人。それなら市民側も毎日1人処刑するべきってなるからね。周りも人狼ゲームをしようという雰囲気になっている。誰かがこういった。

利川「では、この中で人狼ゲームをすることに賛成する奴は?挙手だ。今すぐに」

過半数手が上がり、人狼ゲームをすることになった。今から会議を始めてもなんだから10時に再集合となった。もちろんその間も安心はできない。1つの行動で疑われて吊られるかもしれない。そう思うとしんどかった。真也とは少し話をしたが、何ともならなかった。

妹島「皆集まってる~♪じゃあ会議始めよっか?」

軽いな。今から殺す人決めるのにね。まず役職持ちは言おうということになった。占い師は手をあげろ。誰かがそう言った途端に手が上がった。衷さんと灯火さんが手を挙げた。2人…?

野々市「どっちかが偽。狂人あたりかな。占いの結果教えてもらおうよ。話はそれからじゃない?」

野々市くんがそう言うと、衷さんはえいくん人狼じゃないよといった。えいくん野々市くんのことらしい。灯火さんは妹島さん白と一言。でもこれが分かってどうすれば。

藍野「さて、霊能に出てもらうか?占い確定してないなら狼も噛まないだろ。ここは霊能が分からずに噛まれるより狩人で守るほうがいいだろ?」

藍野君の言う通りだ。霊能がわからないまま霊能が死んだりするより、霊能をひたすら守り続ける方が大事だ。さて、霊能は誰かな。

不知火「あ、霊能対抗とか無謀なことしない方がいいよ。だってでたところで両方処刑しようってことになるよ。それがわかったら出ないでね。」

不知火さんが霊能を確定させる方向に持っていってくれた。これなら安心かな。まず役職がばれたら死ぬ可能性あがるしね。占いがこんなにあっさり出たこと自体奇跡ともいえるかな。

利川「わかった。霊能を誰か言うんだな。なら俺だ、対抗はいないよな?さっきの不知火が言ったことのように無暗に対抗として出ても死ぬだけだ。」

真也がそう言い、対抗がでないようとどめを刺してくれたようだね。でも彼が真とは限らないけど。真也はここにいる人の中で一人だけの仲いい人だからな…私は彼を信じたい。

村井「誰も何も言わないし、真也が本当の霊能者ってこと?それなら狩人は真也を守る…そうだね、猫又もいるし霊能者守りが良いよね。」

私は思ったことだけを簡潔に述べる。ここからは真也が話を進めてくれるってことになるのかな。彼に一任すればなんとかなるかな。

鳥井「ねえ、飯山さんだっけ。そこの三つ編みの女の子、ずっと青ざめて震えてるけどそれは何で?まさか、人狼になってどうすればいいかわからない。ってことはないよね。」

鳥井とか言う男が飯山さんに何か言っている。誰でもこんな状況なら青ざめて震えると思うけどね。まあこの発言で一気に飯山さんは狼の疑いを向けられている。

野々市「セズ、簡単にそうこと言ったらダメと思うんだよね。だってこんな状況だよ?震えもするよ。まあ確かに怪しいけどそれだけでは処刑はできない。」

誰だよセズって。まあこの状況から考えたら鳥井君しかないけど、セズってどういうことなの?あだ名だろうけどどういう経緯でこうなるんだろ。

衷「まあセズは短絡的だから仕方ないかもね。だって、固定概念に囚われてること多いし、発想が変わってたりするもん。」

衷さんもセズって呼んでる。確か野々市くんと衷さん鳥井くんの三人は仲良くて一緒にいることが多いし、普通のことなのかな?

妹島「で~どうするの?早く処刑する人決めないと時間来ちゃうよ~?だれだれ?鳥井くんの言うこともわかるし、飯山さんにしてもいいんじゃないの。この状況で怪しいのは飯山さん一人だけだよ、何にも反論しないしもういいんじゃない。」

妹島さんがきつい言葉でこう言うと中々心に刺さる。いつもあの軽い感じで通ってるからね。どうしようか揺れていた周りも飯山さんを処刑しようという雰囲気になってきている。今日の処刑先は飯山さんで決まりかな。他によっぽど怪しい人が出てこない限り妹島さんから変わることはなさそうだね。

飯山「ねぇ、やだよ。どうして私なの。占い師どっちかに偽がいるんだから占い師殺しちゃえばいいじゃん。私を殺す必要ないよね。他の人殺してよ!」

飯山さんはさらに青ざめ、呂律が回らないながらも反論している。でもそれは感情論なんだよ、だから周りの皆もほとんど聞く耳をもってはいない。

村井「ごめん。今日は私、飯山さんに投票したい。他によっぽど怪しい人が出てこない限り、処刑先として選べるのは飯山さんしかいないんだよね‥」

灯火「今一番怪しいのは確かに飯山さんだね。私も飯山さんに投票させてもらうよ」

灯火さんが飯山さんへの投票意思を皆に伝えると投票を始めようという動きが表れてきた。飯山さんには悪いけどもうこうするしかないんだよね。自分が死にたくないなら他の誰かを殺さなきゃいけない。今この時に限らずいつもそうなんだよね。

野々市「なんというか、占い師を処刑してほしいって発言が何ともって感じかな、真偽つかないとは言っても占い師は必要だからそこを切ろうとする飯山さんは残せない。ごめんね、本当にごめん」

野々市くんがそう言うと、大野君が投票先を聞き始めた。一人ずつ名前を挙げて聞いていく、そうすると飯山さんの名前が挙がった時過半数、いやそれ以上の人が手を挙げた。飯山さんの処刑は決まってしまった。するとモニターに

【今日の処刑先は『飯山 苺』さんに決定しました】

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