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蒼空を仰げば・・・  作者: 葵桜
1/11

出会い、、

1


ーガシャンッ



「っ!うぅ、あっ!…いっ」


僕は、いつものように部屋の片隅で母親からの暴力に耐えていた。



毎日、毎日、手や足や腕などをこれでもかって言うほど殴られ、酷い時には、1日中…僕の意識がなくなるまで殴られることもあった。




食事も母親の気分しだいで、基本1日一食の堅い小さなパンだけ。



過去に3日ほど、食事を与えられなかったこともある。




「あんたなんて、いなければっ」


これで、最後っと言うように母親は少年を蹴り上げた。



「……うっ」 


蹴り上げられた勢いでそのまま壁に激突したからか、背中にものすごい痛みが走る。




そのまま、母親は実の息子に目もくれず椅子に腰掛けると、お酒を煽りはじめた。



そして、チラッと少年を一瞥すると母親は不適に笑みを浮かべた。



いつぶりだろうか、母親の心からではないが笑みを見るのは…


多分、何年も前な気がする。




「ー琥珀(コハク)



不意に母親は、少年の名前を口にした。


母さんが僕の名前を呼ぶのも、いつぶりだろ…



全身の痛みで動けない少年は、そんなことをうっすら考えていた。




「アナタを売ったわ」




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