トゥイリーズと行く宝が山商店街観光ツアー3
前半は歩きながら、中盤駆け足、後半ダッシュで駆け回ったスタンプラリーは、ついに最初の喫茶店トレジャーハントに戻り終わりを迎えた。
テイルが息も絶え絶えになりながら慌てて押したスタンプには、『PM04:33』と書かれていた。
開始は午後二時一分で、終了は午後四時三十三分。
二時間三十二分にクイズの正解数六問で、テイル達の記録は二時間二分となっていた
カランカラーン。
「ゴールおめでとうございまーす! 記録は……三位ですね。ぱちぱちぱちぱちー」
そうマリーがベルを鳴らしながら声を張り上げると周囲からスタッフ客かかわらず盛大な拍手が響いた。
クアンは少し恥ずかしそうに微笑み、テイルは悔しそうに歴代の記録を見ていた。
一位の記録は一時間十五分となっていた。
「……ごめんテイル。クイズ落としちゃって。……私がもう少し事前に調べていれば」
そうユキが呟くと、テイルは首を横に振った。
「いや、五問正解した時点で十分だ。ありがとう。それに、全問正解しても一位には勝てなかったしな」
テイルはそう言葉にした。
ちなみに唯一ユキがわからずテイルがわかった問題は昔の特撮について出たクイズで、残り二問は宝が山商店街についてだった為誰もわからなかった。
「それで商品はどれにしましょうか? 特に欲しい物がなければ商店街の商品券五千円分でも構いませんけれど……」
そうミントが尋ねるとテイルは首を横に振った。
「いや、流石に記念品が商品券ってのはちょっと味気ないな」
「ですが、オリジナルデザインで良く出来ていますよ?」
そう言いながらミントは今回の為に作った商品券を見せた。
それは宝島と海賊船、そしてダルマが書かれたオリジナリティ溢れつつ商店街らしさも出た、どことなく大量旗を彷彿とさせるような絵が描かれていた。
「むぅ。それはそれで欲しいが……さてどうしようか。今回一番活躍したからユキが選んでも良いのだが……」
「特にないわねぇ。だから私は権利を放棄するわ。二人で欲しい物決めてちょうだい。あ、強いていえば……」
「強いて言えば何だ?」
「……後でもう一回最初のタイヤキ屋さんにつれて行ってくれたらそれで……」
そう恥ずかしそうにユキが囁くと、クアンも横で何度も首を縦に動かしていた。
「そりゃもちろん構わん。次は俺も餡子の方を食ってみよう。それはそれとして……クアン。どうする?」
「え? 宝の地図で良いですよ? ハカセ欲しいって言ってましたし」
クアンは当然のようにそう言うと、テイルは首を振った。
「いや、お前も宝箱が欲しいって言ってたじゃないか」
「いえいえ。ハカセがリーダーでハカセが仕切っていたんですし。それにクイズ私一問も答えられませんでしたしどうぞどうぞ」
「いやいや。俺はお前の親代わりだぞ。娘が欲しい物我慢して俺が手に入れるのは道理に反する」
「いえいえ。どうぞどうぞ」
「いやいや。そうはいかん」
「いえいえ」
「いやいや」
――ああ。これ放置すると終わらないパターンの奴だ。
ユキはそう理解した。
お互い裏にあるのが善意だからこそ終わらない言い争い。
道を譲りすぎてお互い反復横跳びをしあうというような、不思議な事ながら時々起きるそんな現象を発生されていた。
「もうジャンケンで決めたら?」
予想通り五分ほど同じような問答を繰り返している二人にユキがそう言うと、二人は頷き真剣な表情で向き合った。
「じゃ買った方が好きに決めて良い事にするぞ。はいさいしょはグー!」
そう言いながらテイルはパーを出し、クアンは平然とチョキを出した。
「……へ?」
茫然とするテイルにクアンはにっこりと微笑んだ。
「私、相手の悪戯を逆にやり返すのが好きで悪の組織いるとこあるんで」
クアンの言葉にテイルははぁと大きく溜息を吐いた。
そしてクアンは当然のように宝の地図を選択し、それと記念品のポールペン三つ、最後に三位入賞記念に三人で写真を撮った後、それらをトレジャーハントには預かってもらい移動を再開した。
まだ観光は終わっていないからだ。
とりあえず、最初に向かう場所として約束通り顔の怖いタイヤキ屋の目出鯛さんに、マリーとミントを加え一同は向かった。
「いやー。まさかあんな店があったなんて……というかあの人が店主のタイヤキ屋とか反則でしょう。草野球に一軍プロを使うようなレベルじゃない」
道の真ん中で満面の笑みを浮かべ、タイヤキを頬張りながら、マリーはそう呟いた。
「ん? 有名な人なのか?」
テイルがそう尋ねるとマリーは頷いた。
「はい! そりゃもう! 高村屋っていう高級和菓子屋の跡継ぎ息子さんです」
「ほぅ……跡継ぎ息子という歳には見えなかったが」
タイヤキ屋の店主はどう控えめに見ても四十は過ぎており、跡継ぎというよりは引退する側にしか見えない。
「当主が現役だから仕方ないよね。ま、老舗には良くある事です! そしてそんな人のタイヤキですから、美味しくない訳がないですけど、どうしてタイヤキ屋さんやってるんでしょうかねぇ」
「……好きだからじゃないか」
テイルがそう言うと、マリーは難しく、困ったような表情を浮かべた。
「うーん。こっそりとでも好きな事に没頭できる事を素敵と思うべきか、好きな事を堂々とできない身分を可哀想と思うべきか、難しいですねぇ」
「立場や身分ってのはそう簡単に捨てられないし、捨てたくない場合の方が多いしな。まあ辛そうな顔ではなかったし幸せなんだろう」
「辛いと感じるような顔ではなかったけど、怖い顔ではあったわね」
そうユキがぽつりと呟いた瞬間、マリーとテイルは笑いそうになるのを堪え下を向いた。
「さて、本来ならもう少し美味しい物を紹介して最後の締め……って思ってましたけど、何か食べたいですか? というか食べられます?」
全員が揃って首を横に振った。
「ですよねー。あれだけ食べればそうなりますよねー」
山ほどタイヤキを食べていた皆の事を見てそう口にするマリーだが、一番食べていたのはマリー本人である上に、今もその手にはタイヤキが幾つも入った紙袋を抱えたままである。
「じゃあ、さっそく本題の方に行こうか?」
ミントの言葉にマリーは頷き、二人はどこかに歩き出した。
「というわけでユキのお願い通り本題のトゥイリーズの力の源について教えるけど……こういった事に詳しいテイルさんは予想ついたりしてます?」
「ん? 力の原動力についてか?」
「はい。正義と悪とかそういった事にとても詳しいからもしかして心当たりがあるんじゃないかなーと」
「んー。そうだな。俺は完全に科学畑の人間だから科学ではないという事くらいしかわからんが……実は予想自体はついいたりする」
「ほほー。どんな予想を?」
「お約束というのは馬鹿馬鹿しく見えても合理的だったりするものだ。つまりだ……魔法少女の力の元となる何かを用意したマスコットがいるんだろ?」
「……んー、まあ正解ですかね」
マリーは何とも曖昧な表現でそう呟いた。
マリーとミントに連れられて歩いていると、三十分ほどでどことなく街の雰囲気が変化し始めた。
古めの建物が増え、商店らしい店がなくなり、同時にダルマの置物がちょくちょくと色々な場所に飾られてるのを目にするようになった。
そこから更に数分ほど進み、何重にも並べ慣れた石の鳥居前で二人は足を止めた。
「ここです」
「……魔法少女のマスコットがいるにしては随分古風だな」
テイルは小さな神社、というよりはお堂を見ながらそう呟いた。
「まあ中を見たらわかりますよ」
マリーとミントが鳥居をくぐっていくのを見て、三人もその後に続いた。
そして小さなお堂の入り口前で靴を脱ぎ、マリーとミントはそのお堂の両扉をあけ放った。
「それじゃ、お邪魔しまーす!」
マリーが楽しそうにそう言いながら開けた先は――真っ赤に染まっていた。
壁一面のほとんどが鮮やかな赤一色で、白に近い外壁との違いがやけに違和感を覚えさせる。
その赤い壁の正体は――ダルマだった。
巨大な四角いダルマが壁一面を埋め尽くしていた。
「あら。また大きくなってますね」
ミントはそう呟いた。
ダルマらしき壁は、ごごごごごと謎の威圧感を放ちながらこちら側を見ていた。
威嚇している……のだろうが如何せんダルマな為良くわからない。
「んー。何か怒ってるねぇ。ま、何時もの事だけどさ。テイルさん、何か商店街の事褒めて下さい」
マリーからそう言われ、テイルが少し悩み呟いた。
「……さっき商店街の中で食ったタイヤキはめちゃくちゃ超美味かったぞ」
そうテイルが言うとユキとクアンが首を何度も振って頷いた。
しゅるるるるる。
その言葉を聞いてからか、壁と化していたダルマは小さくなり、ふわふわと浮いて移動してマリーの肩にぽんと乗った。
「というわけでして……マスコット代わりの宝が山ダルマでございます」
マリーの言葉を聞き、ダルマは何故か自慢げにドヤ顔をしていた。
「とりあえず、皆お堂の中にどうぞ」
ミントの案内に従い、全員がお堂に入り用意されていた丸い座布団の上に座った。
ダルマは中央においてある一メートルほどの台座の上に座り、お土産としてマリーから渡されたタイヤキをもぐもぐと食べていた。
「それで、何を教えてくれるの?」
「そうねぇ。とりあえず、この宝が山商店街は商店街という名前になる前、本当に大昔からダルマ信仰が盛んだったって事から話すね」
そう言ってマリーは昔の本当か嘘かわからない伝承を幾つか説明していった。
最初の伝承は人食い鬼が現れた時に、外国から高僧が来て人食い鬼を退治した時の話をした。
その時高僧は手足をもぎ取られても経を読み続け、人々の為に鬼を全て殲滅した。
それに人々は感謝して手足の失った高僧の面倒を皆でしたというのがダルマ信仰の大本ではないかと言われていた。
二つ目の伝承は、商店街の名前の語源となったお話である。
飢饉に陥り周辺の村が餓鬼のような様相になり地獄と化しかけた時、皆がダルマの夢を見た。
『山に行け。この山に早く行け。誰も苦しんで欲しくない。私は皆に笑って欲しい』
そうダルマに何度もうなされるほど語り掛けられ、イライラしながら皆は山に向かった。
そこは果物の宝庫だった。
周辺地区の村人が全員、我を忘れて食べ物を貪ってもまだ余りあるほどの量だった。
昨日までは何もなかったのにどうして。
そんな疑問よりも、今を生きる事の方が大切でとにかく果物を食べて飢えを凌いだ。
更にそれだけではなく、その山から大量の小判が出て来た。
見つけた物はこれをダルマ様のお恵みであると叫び、村全てで平等になるよう分けた。
そうしてこの山周囲の人々は救われ、そこから山の名前を宝が山とし、その山の由来を受け取りここを宝が山商店街と名付けた……らしい。
「ここまでは大昔の、そして言い伝えだけで微妙に異なる話が何パターンも在って嘘か本当かもわからない逸話です。ただし、次の話は最近の話で、そして本当にあった話です」
「ただし時期は良くわかってないけどねー。大体五十年くらい前ってのは確かだけど、プラマイ十年くらいは曖昧な感じ」
ミントの言葉にマリーがそう補足を立てた。
「うん。大体五十年くらい前、この商店街は大きな危機を迎えていました。その危機の名前は――過疎」
若い人がいない。
働き手はいない。
そして、子供がいない。
そんなどこにでもある、ありふれた、そして恐ろしい危機。
今の十分の一の規模しかなかったのにほとんどの店が閉まっているという状況は、商店街としてもはや恐怖しかなかった。
先がない。
未来がない。
そして、良くなるという希望が一切見えない。
そんな超過疎化した商店街は、過疎を理由に更なる厄災に見舞われた。
何の前触れもなく、商店街は武装した悪の組織に襲われ、そして乗っ取られた。
今よりKOHOの権力が弱く、そして法整備も甘かった時代の惨劇。
人が少なく、対処が出来ないほど弱った街を狙った正しい意味で悪党だった男達の作戦は、見事に型にはまった。
当然のように、その悪党は何等かの能力者持ちで、そこにいた者と住んでいた物は全員抵抗する事も出来ず人質となり、警察も能力という意味と人質という意味の二つでうかつに動けなくなっていた。
そして悪党は『人質を返して欲しければこの場所を俺達の拠点として認めろ』という無茶な条件を出してきた。
ただ、悪の組織が村や街を乗っ取る事が可能という法律が既に存在しており、それの拡大解釈で何とかなってしまう話ではあった。
それに加えて時間だけが進み、人質の危機の事も考え、政府はその無茶を要求を認める方向で考えていた。
どう考えても悪手ではあるのだが、能力者関連の法整備は甘く、また政治にかかわる者が能力に対しての理解度が非常に低い時代の混乱期だった為仕方がない話ではあった。
そんな中、事態は斜め上な方向で急速に進み、そして解決した。
人質の中学生が突如として変身し、魔法少女になって犯人たちを皆倒すという中学生の黒歴史に似たような展開により、事態は収束を迎えた。
そしてそれがきっかけとなり、その時の魔法少女は注目を浴び、更に彼女はその後もヒーローとなって戦い続けたおかげで、商店街は知名度を上げ現在のような超大規模な宝が山商店街へと生まれ変わった。
「というのが最新で最後の宝が山ダルマ伝承ですね」
そうミントが言うと、テイルは「あー」を気の抜けた声を出した。
「思い出した。俺その人見た事あるわ。俺が生まれる前の番組に『とれじゃーはんと!』って番組の人でしょ」
テイルの言葉にマリーは頷いた。
「そうそう。その番組は後世の、しかもバラエティー番組だから知ってる人いるんだよね」
ちなみにその魔法少女がゲストを四人呼んで罰ゲーム有りのクイズ大会をするとう番組である。
「……あー。そう言う事か。だから時期が曖昧なのか」
テイルは納得したように呟いた。
「どういう事?」
ユキはテイルの様子を不思議に思いそう尋ねた。
「当時は正義とか悪は当然、魔法少女とかそういった存在への理解度が低かったんだよ。生まれ持っての能力とも思われていたくらいだ。それが突然魔法少女に、普通の中学生がなった。それをテレビやマスコミが報道しまくったらどうなる?」
「あー」
ユキは少し前のテイルと同じような声を出した。
力があるだけで、ただの中学生である事には変わらない。
だが、そう言った理解は同時なく、ただの中学生ではなく芸能人と同様に扱う。
そうなると、その子は確実に人生が壊れる。
だからこそ、周囲の者とKOHOは当時の魔法少女を曖昧な存在として残すようにしていた。
「そう。だから魔法少女コウは年齢不詳の正義のヒーローだったんだ。いやでも、マジで凄い人だぞ。……うん。色々な意味で」
「どう凄かったんです?」
クアンがそう尋ねると、テイルが若干早口で興奮した様子を見せながらぺらぺらと口を回した。
「まず、最終的な階級はレジェンド。つまり伝説のヒーローで最強の一角という奴だ。ただし、レジェンドになって三日で引退した。理由は『好きな人が出来た』という理由でだ。ちなみにその一週間後で仕留めたのか男が逃げきれなかったのか結婚報道があった。その報道を最後に完全な一般人となった……で良いよな」
テイルの言葉にマリーとミントは難しい顔のまま頷いた。
「うん。それで良いです。ご配慮感謝します」
ミントがそう言ってテイルに頭を下げる姿を見て、ユキとクアンはあんまり触れて欲しくないのだと薄らと察した。
「それで、その魔法少女コウとか言うのと、貴方達ってどういった関係なの?」
ユキがそう尋ねると、ダルマがドヤ顔でユキの方をじっと見つめていた。
「あ、あはは。この宝が山ダルマがその魔法少女コウも私達も魔法少女にしてくれたんですよ」
ミントがダルマに苦笑いを送りながらそう答えた。
「ふむ……。それはどういった方法で能力を得ているか聞いて良いか?」
「あ、はい。一応契約になっています」
「道具の有無は?」
「ありませんね。変身道具がない事を伝えるとKOHO商品部の人にも渋い顔をされました」
ミントはテイルの質問にそう答え、そしてテイルは小さく呟いた。
「こいつ……もしかしてこの見た目で精霊種なのか……」
テイルの言葉にダルマはドヤ顔をテイルに向けた。
正直恐ろしく腹が立つ顔だった。
「テイル。精霊種って何?」
ユキがそう尋ねると、テイルはその質問に答えた。
『精霊種』
表にはあまり出てこないようにしているが、この世界には数々の人ならざる者が存在する。
大まかな分類で言うならば、人狼である赤羽もその一つとなる。
とはいえ、人狼は非常に珍しく世界を探しても二桁の数は見つからないだろう。
人と違い人外は、この世界には非常に珍しい存在と言えた。
逆に、人とかけ離れた姿の者はこの世界に多く存在している。
霊魂だけの姿をした幽霊や妖精。
付喪神のように物から昇華した存在。
妖怪ま魔物など、人型以外の生命体は数多く発見されているそうだ。
そして、精霊や神、また悪魔などもこの世界には存在していた。
それが自称なのか本物なのかはわからない。
それでも、その力の恐ろしさと、人からは理解できない存在である事だけは確かだった。
そして精霊とは、簡単に言えば自然そのものである。
テイルがクアンのモチーフとして使ったウンディーネもその一体だ。
炎や水、大地や風など、自然そのものという強大な力を秘めた脅威、それが精霊という存在である。
「……そんなに凄いの? このダルマ」
ユキの質問にテイルは頷いた。
「ああ。凄いし、やばいな。マリーとミントが力を使いこなしたら越朗君よりやばいかもしれん……って越朗君の事あんま詳しく知らなかったな」
「うん。まあ凄い存在って事はわかったわ」
ダルマはドヤ顔のままユキの方をちらちらと見ていた。
「うん、わかったわ。私にはまだ全く理解出来ない領域だって事はね」
ユキが溜息を吐いてそう答えた。
「お役に立てませんでした?」
ミントの質問にユキは首を横に振った。
「いいえ全然! テイルもまだ私の知らない事を知っているみたいだし色々聞きながらも少しゆっくり時間をかけて調査してみるわ。研究するには面白い分野だと思うし」
そんなユキの様子にマリーとミントは微笑んだ。
「それじゃあそろそろ帰りましょうか……ってハカセ。何してるんです?」
クアンがそう尋ねると、テイルはお堂の中でスマホをポチポチといじっていた。
「ん。ちょっと前に送ったメールの返信をな。まあ少し待て。もう少しで……と。ああ。待たせたな。それじゃあ帰ろうか」
満面の笑みを浮かべるテイルにクアンは首を傾げながら、三人はミントとマリーとダルマの見送りを背に家に戻った。
帰って夕食を食べ、食休みをしている時間辺りで、突然の来客が訪れた。
それは赤羽だった。
汗だくで、息を切らせながら、その腕には宝箱にしか見えない空箱が抱えられていた。
ありがとうございました。




