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ドイトエフ先生の奴隷講義

説明回です。

小屋の中でドイトエフがどこから出したのか、小さい黒板とチョークを使い奴隷の説明をしてくれた。しかも、その見た目に似合わず描く絵がすごく可愛らしい。ドイトエフ曰く『子供の奴隷に説明したりもするからな』ということらしい。アキラ達は黒板を見ながらドイトエフの話を聴く。


「まず、奴隷ってのは、なり方によって二つに分けられる。それが、借金奴隷と犯罪奴隷だ。借金奴隷てのは借りたお金を返せず、そいつの持ってる財産でも賄えなかった場合に本人もしくは連帯保証人か、その家族がその身を担保に借金を帳消しにする際に発生する。犯罪奴隷ってのは、罪を犯し刑罰として課せられた罰金を支払えないやつがなるものだ」

「れんたい?・・・罰金?」


いまいちよく分かっていない真白にアキラがかみ砕いて説明する。


「連帯保証人ってのはそうだな、例えば真白が誰かからお金を借りたとします」

「うん」

「返すときになってもお金がありません。じゃあどうする?」


真白は目を閉じ「うーん」と唸り考える。


「ごめんなさいする」

「あははは、それじゃあすまないのさ、さっき出たみたいに奴隷になったり自分のものを売ったりしなきゃいけない。それがいやだから遠くに逃げてしまう人がいるんだ。そうなったときに代わりに借金を支払う人だな。罰金てのは悪い事したときに払わなきゃいけないお金のことだ」

「うー、うん」

『まぁきっと正確には違うんだろうけど』


頬を掻きながら真白から目を背ける。その様子をみていたドイトエフが説明を再開した。


「でだ、うちにいるリンが借金奴隷だな、あとが犯罪奴隷」

「へー」


アキラがふとパスカルとリリ、リリスを見る。


『この三人がすすんで罪を犯すようには見えないんだがなぁ』

「ここで二種類に分かれて奴隷は今度は役割によって分けられる。主人の護衛やら荒事をする【私兵奴隷】。家事などほか諸々をこなす【家政奴隷】。そして、これは特殊なんだがコロシアムで戦う【剣闘奴隷】なんてのも居たりする。奴隷には基本【サボードネイト・チョーカー】をつけていてそこに主人として登録された人物を害することが出来ない。主人を害すると電撃が走って一定時間行動不能になる。」

「でも、リンさんたちあなたに思いっきり危害を加えていたけど」

ノアールが質問するとドイトエフは笑いながら答える。

「それは、主人の度量さ、主人が害されたと感じない以上何をされてもチョーカーは作動しない」

「それって・・・・・・」


ノアールは気づき心底嫌そうな顔をして、リンの首についているチョーカーを見る。


『ほんの些細な事でも主人が害されたと感じたら作動するってことだな』


アキラもノアールが考えている事と同じことを思っていた。二人が考える通りこのチョーカーは主人の決定権が大きいうえに主観で決定するのだ。たとえな、水仕事中に水滴が跳ねその一粒が主人にかかることがあった場合。それを害されたと主人が判断したら、チョーカーが作動することになる。


「まぁ、お前らの考えてる通りさ奴隷ってのは主人によってその生活が天地ほど変わる」


少し影が差した表情のドイトエフが言うとリンが口を開く。


「私たちは幸せな部類だと思います。しっかりとした食事や寝床、仕事も嫌な事はさせませんし。しかし、つらい状況の奴隷がいるのも確かです」

「リン・・・・・・」


ドイトエフがリンを温かい目で見る。それをリンは笑顔で返す。

「まぁ、もう少し考えてから動いてほしいですが色々」

「リン~~~」


ドイトエフが肩を落としているのをリリとリリスが指をさして笑う。コホンと咳払いし説明に戻った。


「そんな奴隷たちを主人たちに売ったり、借金してるやつや国の罰金払えなかった奴らを買い取って主人人なってくれる奴の所に売るのが俺達奴隷商なのさ。まぁ中にはさらってきた奴を奴隷にして売るような奴隷商んぽ風上にも置けない奴らとか、買い取った奴隷を酷い扱いする下種野郎どももいるけどな」

「そっちが主流だと思ってたわ」

「バカ言っちゃいけねぇよ、借金で苦しんでるやつの借金肩代わりして買い取って、人手を欲してるところに売りに行くってのが俺らに仕事さ。人手が欲して買うわけだからな、酷い仕打ちする主人ってのは結構少ないんだぜ」


なるほどと思って頷くノアールとアキラだがというの真白はというと舟をこいでいた。


「どうりで静かだと思った」

「ちょっと難しかったか」

「まぁ、うちのリリたちも寝てますし」


そういうリンの視線を追うとパスカルの膝の上で腕を掛布団代わりにして寝ている二人がいた。


「ためになったよありがとう」


アキラが礼を言うとドイトエは嬉しそうに笑った。


 空はその涙を存分に流し終えたらしく夜空には星々が爛々と輝いていた。アキラたちは明日の朝に出発しようと決め、眠りにつく。それは、ドイトエフたちも一緒のようだった。全員で眠る今の状態にアキラは幼いころの施設での情景が浮かんでいた。


『みんな元気かなぁ』


アキラの頭には同じ施設で育った【兄妹】の姿が映っていた。


最後まで読んでくださりありがとうございます!

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