舞台はカロナール帝国へ
新年あけましておめでとうございます!
舞台は新たな国カロナール帝国へ
カロナール帝国はスマトリプタン王国との友好国であり、軍事力の高い国家だ。魔法よりも武技に長け身体能力向上や強化を用い他国から恐れられている。曰く、帝国兵は魔法を剣ではじく。曰く、その拳は岩を砕くと。曰くその肉体は鋼より硬いと。カロナール帝国は他国よりも方が厳しい。ごみの不法投棄なんてしようものなら十年は牢獄行きだ。そんなカロナール帝国には、ある制度がある。それは、奴隷制だ。帝国貴族は労働力として奴隷を従えることが出来、国も有事の際は剣闘奴隷を大量に買い込むことがある。奴隷商がよく行き来する国であり頻繁にオークションも開催される。
「奴隷・・・・・・嫌な響きね」
カロナール帝国に入り数日経った、アキラたちはカロナール帝国側のアテンへ入りそのままアテンを抜けた。そのまま別の街まで行く予定だったが、大雨に見舞われ山の中に入り、たまたまもう使われていない山小屋を発見し、そこにこもり息をひそめていた。大雨はもう3日降り続いていた。
「俺の元居た国にはいなかったんだよなーオレが知らないだけかもしれないけど」
「ドレイって何?」
「何て言えばいいんだろうな」
「うーん、そうね、人間の所有物になってる人間?かしら?」
『なんかその言い方だと、ブラック企業の社員も含まれる気が』
「????」
首を傾げる真白の純粋な目にノアールは耐えきれず目を背ける。目を背けられた真白はアキラに目を向ける。アキラは『ウグッ』と小さく唸り、脳みそをフル回転させて答えを導こうとする。そこに、たくさんの足音が近づいてくるのが聞こえ、アキラは刀を抜き、ノアールは鎌を取り出す。真白も遅れてナイフを構える。
コンコン
ドアをノックする音が聞こえ、すぐに野太い男の声が聞こえてきた。
「誰かいるのか?いるならここ一緒に使わせてくれねぇか」
言葉を聞き、アキラがそっとドアノブに手をかけ一気に開き刀を突きつける。男は驚きながらすぐに手を両手にあげる。よく見るとその後ろに獣人の男女が合わせて4名ほどいた。まだ幼い子もおり、その獣人たちには重そうな鉄の首輪がされていた。それこそが奴隷の証、【サボードネション・チョーカー】だった。
「待て待て待て、俺たちはここで雨宿りしたいだけなんだよ!そんな物騒なもの向けないでくれ」
両手を上げた男の体はまさに筋骨隆々で首筋から頬にかけて火傷の跡が走っていた。まるで、危ない仕事をしている人のようないで立ちだった。
「あんたらは何者だ」
刀を向けたままアキラが尋ねる。
「俺は奴隷商だ」
「奴隷商?」
これが、アキラと長い付き合いとなる奴隷商会【スレイブキーパー】の会長である、ドイトエフ・クリンジャーとの出会いであった。
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