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湖の魔物

冒険者が湖に発ったと聞いてから、アキラ達は森の浅いところで狩りをしていた。


「やっぱり、森の浅い所じゃそんなに稼げないな」

「少しずつとは言え、溜まってきてるから良いじゃない」


実体化しているノアールは、アキラと話していると、奥からナイフ片手にウサギのような魔物を捕まえてきた真白がやってくる。


「お兄ちゃん!お姉ちゃん!捕まえた!」

「真白も大分狩りがうまくなったなー」


アキラは真白の頭を撫でる。


「どうしたの?」


ノアールが真白が森の奥に固定されていた。


「おじちゃんたち大丈夫かな?」

「グレックさんたちの事か?」


アキラの言葉に頷く。


「彼らもAランクの冒険者らしいし大丈夫だろ」


日が傾いてきたため、帰る準備をしていると、森の奥から男を二人で支えながら逃げてくる集団と遭遇した。ノアールは咄嗟にアキラの影に入る。


「あんたら!?」

「【銀の剣】の皆さん?どうしたんですか?」

「湖に住み着いた魔物って言うのが【ポリューションタートル】でね。厄介な毒をもらっちゃったのよ」


よく見ると、担がれているのはグレックであった。グレックは肩で息をして辛そうにしている。


「解毒薬は?」

「無いのよ、【ポリューションタートル】の甲羅が特攻薬にはなるんだけどね」


そこまで、グレックの様子を、青ざめた顔で見ていた真白は女性の言葉を聞いて、彼らが来た方角に走り出した。


「おい!真白!」

「真白ちゃん!街に行けば大丈夫なのよ!」


アキラと女性は声を上げて止めようとするが真白の耳には入らないようでそのまま森の奥に消えていった。


「クソ!真白を追います」

「えぇそうしたほうが良いわ。私たちが来た道を真っすぐ行けば湖に出るわ。ギルドで会いましょう」

「分かりました」


アキラは、落ちていた木の棒を自分の荷物に近くの地面に突き立て、魔力を体に循環させ、身体能力を上げ、森の奥に向かう。


「ノアール、俺はこのまま湖に向かう、お前は森の影を使って真白を探せ、道に迷ってる可能性もある」

『分かったわ』


ノアールはアキラの影から出ると木々の影に身を移した。




 真白は無我夢中で森を走る。その体はわずかに光り、身体能力を強化していた。


「甲羅を取らないとおじちゃんが死んじゃう!」


肩車してくれて、自分の容姿を見ても変わらず優しくしてくれたグレックの顔を思い出し、半泣きになりながら湖を目指して走る。すると、開けた場所にでた。そこには大きな湖が広がっていた。水は茶色に濁り切っており、周囲に異臭を放っていた。よく見ると湖のいたるところに生き物の死骸が浮いている。真白は当たりを見渡すが何もいない。そこにアキラがやってきた。


「真白!」

「お兄ちゃん!」


アキラは真白を見つけ、ホッとするがすぐに真白の下に全力で走る。なぜなら、湖から巨大なカメが突如浮き上がり真白に向かって首を伸ばしていたからだ。


「真白!」


アキラは真白を掴みそのまま倒れ込む後ろでは地を揺らす轟音が鳴り響いていた。アキラは真白を背に庇いながら無明を抜く。そこには大きなクレーターが出来ており、カメの首の力がどれほどなのかを表していた。


 アキラは改めてカメを見る。湖から甲羅の一部と首だけをだしこちらを睥睨する圧倒的な迫力に押されながらアキラは呟いた。


「これが、【ポリューションタートル】」

「ギュウアァァァァアアアアアアアア」


アキラの呟きに答えるように【ポリューションタートル】は甲高い声で鳴いた。



最後まで読んでくださりありがとうございます!

真白は結構人の話を聞かないなぁ

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