表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/110

約束

アキラは振り返った少女と目を合わせる。そして、中年の男性に向き直る。静かに、淡々と告げる。


「この子は人間だ。ここから出してあげてください」

「何を言う!この子は悪魔の子だ見ろ!あの肌の色を!」


アキラの発言に戸惑いながらも男性は言い返す。


「この子はアルビノだ!」

「アルビノ・・?何訳の分からないことを!」


アキラが男性と言い争っていると独房から声がした。


「本当・・・?」


アキラは振り返ると白銀の瞳から涙を流す少女がいた。


「私・・人間なの」


アキラは少女と目線を合わせ、牢の隙間から手を伸ばし、少女の頭に手を乗せ優しくなでる。


「あぁ、君は人間だ」


アキラが優しく言うと、少女は号泣した。次の瞬間アキラは中年の男性に組み伏せられた。


「貴様!さては悪魔の手先だな!おい!誰か来てくれ!」


中年の声に応じ、人が独房に向かってきていた。アキラは組み伏せられながらも少女を見る。


「必ず迎えに来る。だから、少し待っててくれ。」

「本当?」

「あぁ。ノアール!」


アキラは少女の質問に短く答えた後、ノアールを呼ぶ。ノアールがアキラの影から現れ、男性を蹴り倒す。そして、手を前に向けると小さくつぶやく。


「シャドウ・トラベル《影渡り》」


ノアールの前に黒い渦ができる。その中、アキラとノアールが飛び込む。飛び込む寸前アキラは少女を見てサムズアップする。


「必ず助ける!約束だ!」


渦は閉じ、残された少女は涙をぬぐい胸の前で手を組む。


「待ってる」


少女は小さくつぶやく。


黒い渦が宿屋の一室に現れた。


「あの子も一緒に助けなくてよかったの?」

「アルビノは日の光に弱いって聞いたことがある。ここで助けても、三日間、次の町まで歩かなきゃならない。その間、日差しにさらされちまう」

「なるほど、どうする。」


アキラは、水と食料の入った大きな袋を両肩に担ぎながら答える。


「次の街に速攻で行き、宿をとったら、お前のシャドウ・トラベル(影渡り)でここに戻る。あの子を救出したら、今度は街に戻る。」

「分かったわ、急ぎましょう」


ノアールがアキラから荷物を一つ奪い担ぐ。二人が部屋を出ていこうとすると、ドアの前が騒がしくなってきた。二人は、顔を見合わせ頷くと窓から飛び降り、つぎの町へと走っていった。



最後まで読んでくださりありがとうございます

次回投稿は未定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ