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二か月後

朝からアキラは、ゲルニカの指導の下、剣術を習っていた。


「アキラ殿は、成長著しいな。もう副隊長でも不思議ではない実力だ。」


地面に大の字で倒れるアキラにゲルニカが話しかける。肩で息しながらアキラは答える。


「あ・・・ありがとう・・・・ございます。」


アキラはゆっくりと起き上がり、ゲルニカにお辞儀する。そして、王宮に戻る。


「よう、アキラ」


食堂には、ダストたちがいた。


「よう、三バカ」

「誰が三バカだ」


アキラは、そんなやりとりをしながらダストたちのところに座る。


「また、ゲルニカさんにしごかれてたみたいだな。」


ダストは同情した様子で、アキラの肩を優しくたたく。ダリートとトリートは、食事の肉を少し分けてくれた。


「お前らは今日休みなのか?」

「俺たちに休みなど無い!今日もアリサ様を見守らなければ!」

「ハイハイ、ほどほどにな。また、ジキロさんの給仕闘技でボコボコにされないようにな」


食堂で賑やかな食事をり、ダストたちと別れ、そのあと、グスタフのもとに向かい、魔力操作の修行をする。


「おはようございます。グスタフさん。」

「おはよう、アキラ君。」


挨拶もそこそこに、グスタフの指導の下、体全体に魔力を流す練習をする。


「うむ、もう、魔力操作はこれで大丈夫じゃろう。あとは、ひたすらに研鑽するのみじゃ」

「ありがとうございます。グスタフさん。」


もう昼頃になった。城下町に下り、魔道具研究所に行く道すがら店で昼食をとる。


「おぉ!アキラ!今日もホットドッグかい!」


すっかり常連になった店のおじさんがアキラに気づき声をかける。


「たまには、別の料理も食うっての」


おじさんに反論しながら、席に着く。席に近づいてきた女将さんがアキラに尋ねる。


「じゃあ何にするんだい?」


アキラはメニューを上から下まで眺める。


「・・・・・・・・・ホットドッグ」

「結局ホットドッグじゃないかい」


女将さんの突っ込みにおじさんもほかの顔なじみの客もドッと笑い出す。


「はははははアキラはホットドッグ本当に好きだな」


つなぎを着た青年がアキラの隣に自分の食べていた料理をもって座る。


「うるせぇぞ、ダント、お前だっていつも炒め飯じゃねぇか」

「おれは金がねぇからだもんね」


自慢げに言うダントにアキラが憐みの目を向け、ダントの肩に手を優しく置く。


「それ言ってて悲しくならないか」

「うん、悲しい」


目の端に水を浮かべんながら笑う。


「まぁ、奢らないけどな」


アキラがシレっと言い女将さんが持ってきてくれたホットドッグにかじりつく。


「おいおいおい!それでも友達かよーー頼むよ今月ピンチなんだよ。」


ダントがアキラに縋りつく。


「離せ!俺だってそんなに無いんだっての!」


騒いでいると、女将さんのゲンコツが二人を襲う。そんないつものやり取りを客たちは笑いながら見ていた。

 アキラはいくつか料理を包んでもらい、店を出て、魔道具研究所に向かう。魔道具研究所に着くと受付嬢が奥の部屋に通してくれた。部屋をノックし、扉を開ける。相変わらず散らかってる部屋の書類の中からメイが顔を出す。


「おはようなの。」

「もう昼だよ。頼んでたもの手に入ったか?」

「もう昼なの。道理でお腹が減るの。あ。通信魔法を込めた魔石なら四つ用意できたの」

「ありがとう。お前飯ぐらいちゃんと食えよ、大きくなれんぞ」


アキラは、メイに店で包んでもらった料理を渡し、魔石を受け取る。作業台に座り、魔道具を作り始める。メイは料理を頬張りながら


「でも、通信魔法なんてどうするの?あの魔法は受信する側の魔力量が多くないと遠くまで通信できない欠陥魔法なの」

「いや、ただの練習だよ。火魔法とか失敗したとき怖いじゃん」

「なるほどなの」


しばらくして、通信魔法を付与した腕輪が三つ、ネックレスが一つ完成した。

 メイとしばらく談笑した後、完成品を持って王宮に戻る。王宮に着くころには日も傾いていた。廊下を

歩いているとアリサにばったりと出会った。


「ああああアキラ、おはよう!」


慌てて挨拶をするアリサに、アキラは首を傾げる。


「アリサ、もう夕方だぞ」

「そそそ、そうね、あ、私もう行かなきゃ。」


そう言って、アリサは行ってしまった。


「なんかアリサ、ずっと俺を避けてるな。、おれなんかしちゃったかな。」

「それは違いますよ。アキラさん」


急に声が聞こえて驚き振り返るとアルムがいた。


「びっくりした―、驚かすなよアルム」

「ふふ、すみません。」


いたずらっぽい笑みを浮かべる。


「で?違うって?」

「それは僕の口からは言えません。それより、夕食、ご一緒に食べませんか?」

「なんだよそれ、気になるな。夕食は遠慮するよ。さっき魔道具研究所で食べ過ぎた」

「そうですか、残念です。」


シュンとするアルムの頭をなで、アキラは部屋に向かう。



 部屋のベットにダイブし、目をつぶる。


「はぁーー、なんかねみぃな」


大きなあくびをし、襲い来る眠気のままに目を閉じた。


最後まで読んでくださりありがとうございます!

次回更新は6月23日になります!


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