幼い天才
遅れてすみません!
所長室から出てきた幼女を見てアキラは驚いた。幼女の胸に所長と書かれたネームプレートが付いていたからだ。驚いているアキラを見てアリサが説明する。
「彼女はメイ・スファン、この見た目だけど魔道具開発の天才なのよ」
「この幼女が?」
アキラが率直に言うとメイがアキラのすねを蹴る。鋭い痛みがすねに走りうずくまる。
「誰が幼女なの。これでも十歳なの」
うずくまるアキラを見ながら得意げに言う。
「いや、幼女じゃねぇか」
「そうなの?」
「そうだよ」
「まぁいいの」
『じゃあなぜ蹴った』と思いながらアキラは立ち上がり、改めてメイを見るきれいな水色髪を持ち、翠色の目を持っていた。メイはアリサに向かって不機嫌そうに声をかける。
「で、何のようなの?」
「何の用って、頼んでたものがあるじゃないですか」
「あぁ、忘れてたの」
「ちょっと!」
「まぁ落ち着くの、今から作るの」
そういうとメイは部屋の隅にある、幾何学模様が彫り込まれた机に向かう。色々セットした後、両手を机に置き力を籠める。すると、机から緑色に光る粒子が出てきて部屋を満たす。
「これは?」
「魔力です。今、あの作成台に魔力を込めて、物に魔法を付与するんです。」
神秘的な空間にアキラが呆然としていると、アリサが何をしているのかを説明してくれた。
しばらくして、メイが机から手を離し、ネックレスを持ってきた。
「ハイなの」
「ありがとう」
アリサがネックレスを受け取り、首にかける。
「それは何の魔法が付与されているんですか?」
「これには、防護の魔法が付与されています」
何の魔法が付与されているのか聞いて見るとアリサは答えてくれた。狙われたときある程度の魔法攻撃から身を守ってくれるらしい。
「それにしても、スゴイな、これ」
アキラが作業台を興味深そうに見ているとメイが近づいてきた。
「興味あるの?」
「あぁ、こういう物づくりみたいなのは結構好きだ。」
「じゃあやってみるの」
「素人でも出来るのか?」
「魔力操作さえできれば、誰でもできるの」
アキラはしばらくメイに仕組みや、やり方を聞いて今の自分ではできないと分かり、魔力操作ができるようになったらまた来ると言いアリサと共に城に戻っていった。帰り道、アキラは頬を膨らませたアリサをなだめることに苦戦していた。
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