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透析

 なろうの作品を読ませていただいていると、病気のことを書いている人がいるので、私も書いてみようと思います。

 中には、若いのに腎臓が一つ機能していらっしゃらないかたも、おられるようで。

 これから永い闘病生活が続くと思うと、

 若いから大変なんだろうな

 と、考えてしまいます。

 私は腎不全で透析をしているので、知り合いに、

 ガンで腎臓を一つ取っちゃた人

 がいます。その人は、まだ、透析になってないです。透析病院で看護師をしています。

 その人と私の関係は、

 私が患者で、その人が看護師です。

 ガンというと、

 痛い、辛い、悲惨、かわいそう

 というイメージなので、

 ガンの人よりも重病

 だと思うと、私もちょっと複雑な気分になります。

 その人は、まだ透析までは行っていないのですが、奥さんも看護師のため、厳しい食事制限に喘いでいるようです。

 牛丼を食べる時に、紅生姜も食べると、怒鳴られると歎いています。

 まあ、若いと食事制限とかも大変でしょうね。

 私も透析患者の中では、若手なんですが、中には、見た目アラサーという若い人もいます。

 そうなっちゃうと悲惨ですよね。

 私が四時間で終わる透析を、彼は五時間やってます。

 透析が終わっても、足が攣ったり、血圧が百切ったりして、すぐには帰れないようです。

 透析って、基本は、

 患者の体内の水を出す

 ものだと思ってください。

 腎臓がぶっ壊れると、尿が作れないので、水を体外に出せないんですよ。

 水は体重の5パーセントも貯まれば、体の負担になります。主に心臓ですかね。

 水は食べ物にも含まれているので、若い人だったら、一日で飲んじゃう量です。

 水が体内に貯まると、血圧が上がり、出すと、血圧が下がります。物理的な話です。

 私は、四時間の透析で血圧が119下がったことが、二回あります。

 一回目が、上の255が136に、

 二回目は、257が138へ。

 五時間も透析をやれば、血圧が百切っちゃっても、仕方ないですね。

 透析で水を体外に出すわけですが、体内の水の移動が理想的にはいかないので、

 血圧が下がったり、

 脱水症状を引き起こしたり

 します。脱水になると、頭が痛くなったり、肉離れになったりします。

 足が攣ったり、足の指が攣ることが多いですかね。

 若い人は筋肉の量が多いですから、それだけ痛いですよね。

 もちろん、透析は水以外も取るのですが、水が貯まれば、心臓がoutになって、死んでしまうので、最重要です。

 その他に、すぐに死んでしまうのは、カリウムです。

 カリウムは、野菜や果物にも、多く含まれており、一般の人が健康的だと思っている物を透析患者が食べると、ヤバいです。紅生姜を食べて怒られるのも、カリウムの関係だと思います。

 もちろん、カリウムを体外に出す薬もなくはないのですが、効果が薄いし、味が微妙でまずいんですよ。

 薬はやっぱり苦いほうが気楽です。

 すぐに死ぬわけではないですが、毒となるのが窒素です。

 窒素はアミノ酸に必ず含まれている元素なので、当然、タンパク質にも含まれています。肉や魚に多く含まれており、卵やチーズなどの乳製品も多いです。もちろん、これらは健康な人にも毒となるのですが、尿として体外に排出できる人には、問題になりません。

 ちなみに、私の血中の毒素の濃度は、普通の人なら、

 気持ち悪くて堪えられない

 レベルだそうです。

 私が平気なのは、

 徐々に濃度が上がったため

 らしいです。それでも、何かの引き金があると、吐きそうになります。ほんの些細なものでも。

 臭い、食べ物、イメージ、こんなものでも、我慢するのが大変です。常に心を平静に保たねばなりません。

 水分制限から比べれば、屁のような話ですが、野菜、果物、肉、魚、卵、乳製品などを食べるのには、制限があります。

 医者と食事の話をしていても、

 「食べるもの、ないか!」

 で終わってしまいます。

 比較的安全なのは、炭水化物と糖です。純度百パーセントなら、毒にはなりません。

 炭水化物ダイエットの逆

 だと思っていただければ。私の妻は常にダイエットをしているので、二人で食事に行くと、

 私のおかずと妻のごはんを交換する

 ことがよくあります。

 でも、炭水化物や糖は、血糖値を上げます。

 私は糖尿病なので、

 うーん、詰んでる!



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