1分で分かるクラス全員異世界召喚!!!
これは、1人のごくごく普通の高校生が、世界を救う物語---。
「どうもォォォォォォォォォォ!!!!いじめられっ子でぇぇぇぇぇす!!!!」
僕の名前は鳥桃 手羽!!ごく普通の高校生!!!
ただいまいじめっ子に虐められてます!!!
「わ〜手羽菌がうつる〜近寄んな〜! 」
「はい俺バリア貼ったお前俺に触れない〜! 」
こいつらは山田と田中!!!クラスのいじめっ子だ!!!
「くっそぉぉぉぉぉぉ!!!!いじめるなよ泣いちゃうだろ!!!! 」
「「や〜いや〜い!! 」」
俺が虐められてもクラスのみんなは知らんぷり!!!というか全然気にしてない!!こいつら全員唐揚げにされて食われてしまえ!!
ズズズズズ……
「what!?なんだぁ!?」
突然教室が揺れ始めた!!まさか我の悲鳴を聞いて地球が泣いているというのか!?
「お、おい見ろよ!!窓の外!!」
クラスの愚民共が窓を覗くと……そこに広がっていたのは!!
「なっ!教室に足が生えてるぞ!!」
意外!!教室に足!!毛深い!!
足の生えた教室はそのまま何処かへと走っていく!!吾輩たちを載せて!!
「あっ!あそこに謎の穴が!!」
ポヨヨヨン!
突然現れた謎の穴!!
即座に教室がジャンプしてその穴にダイブ!!
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
謎の穴の先はなんと!!謎の異空間!!
「なんだここ!?」
「ハッ!!まさか俺たち、 教室ごと異世界転移しちまったのか!?」
クラスメイトの超速理解!!時間がねぇからテンポよく行かなきゃな!!
『皆さんようこそ異世界へ……』
「「「「「「だ、誰だ!?」」」」」」
『どうもォォォォォォォォォォ!!!女神でぇぇぇぇす!!!』
女神降臨!!超美しい!!
『貴様ら低俗な平民にチート能力を授けましょう!!ありがたく受け取って異世界を魔王から救いなさい!!』
「いきなり何言ってんだ!」「頭おかしいのか!」「胸そんなに露出して痴女なの!?」「てか垂れてるじゃねぇか無理すんなBBA!」
『Fuck you!!!!!ぶち殺すぞゴミめらぁ!!!つべこべ言わずとっとと行け!!』
その言葉とともに、即座に異世界に転移!!
広がる緑、美しい自然!!
「おいチート能力だってよ!!ほんとだ手から火が出せる!!」
「俺は氷が出せるぞ!!」
「素敵!硫酸が出せるわ!」
クラスメイト達がそれぞれ己のチート能力を出す!!一方のそれがしは……!
「手から唐揚げ!?なんだこれぇ!!」
意外!!手から鶏ムネ肉の唐揚げ!!手が油でギットギト!!
「や〜い手羽の能力大したことないでやんの〜!」
「雑魚〜!うんち野郎〜!鳥頭〜!」
くっそ〜低俗なゴミめら!なるべく苦しんで立ち直ってから苦しめ!
と、そこに突然!
「誰だ……我が領域を荒らすのは……」
「!?何者だ!!」
「どうもォォォォォォォォォォ!!!散歩中の魔王でェェェェェす!!!!」
「わんわん!」
意外!!犬を連れて散歩中の魔王!!犬可愛い!
「我が領地に足を踏み入れるとは……生きて帰れると思うなぁ!」
「くっそぉ!氷でもくらえ!」
山田が氷を発射!しかし魔王には通じない!
「雑魚が……!たやすく蹴散らしてくれる!」
「待てぇぇぇぇ!!!俺の唐揚げを喰らえ!!」
ポポポポン!!私は手から10個の唐揚げを発射した!!
唐揚げは一直線に魔王の口へ飛んでいく!
「むぐぐぅ!?もぐもぐ……これは、なんという旨さだぁ!!!」
魔王の目が輝き、纏っていた闇っぽいオーラが消え失せる!!
「これはなんという食物だ!?」
「そいつは唐揚げってんだ……世界一美味い食べ物さ……」
「なんと……私はこんな美味いものがある世界を滅ぼそうとしていたのか、なんと愚かなんだ私は!!」
ガクッと膝をつく魔王!!その魔王にあたくしが手を差し伸べる!!
「これから償えばいいさ……一緒に唐揚げ広めようぜ!」
「し、少年……」
「ねぇ手羽くん!私たちも食べさせて!」「私も!」「僕も!」
クラスメイト達が次々とウチに縋り付いてくる!餓鬼みたいでクッソ惨め!!
「はっはっは、いいよ皆並んで!一緒に唐揚げを食べよう!」
「「お、俺たちも!」」
山田と田中も頼み込んできた!!なんて面の皮の厚さだこの屑ども!
---しかし、
「やれやれ……熱いから落ち着いて食えよ?」
「「ゆ、許してくれるのか!?俺たちを……」」
「悪いが鳥頭なんでな……3歩歩いたら昔のことは忘れちまうんだ」
「「て、手羽ぁ……」」
そうして朕たちは仲良く唐揚げを分け合って、異世界で唐揚げ屋を開いた。
だが鳥人達に起訴され、店は瞬く間に潰れたのであった!!!!
TRUE END!!
嘘は言ってない