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異世界転生 4日目なんだぜ

気がついたらブックマークをして下さる方がおられまして感激しております

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ありがとうございます

感謝感激雨あられでございます

 読書感想文は苦手だった。

 でも本を読むのは好きだった。

 きっとそれもアイツの影響だったんだろうな~。

 そういやアイツってどんな名前だったけ、あ、そうそう斎□□史。

 ん・・?あ、そうそう、あっちゃんだ。

 あっちゃん元気してっかな~、そんなどうでもいい事を思いながら賢者タイムを過ごし、少し落ち着くと本日2冊目の本、賢人アーレス記を手にする。

 意外に薄いな。

 本の表紙は豪華でぶ厚めなんだがね。

 賢人アーレス紀を開いていく。


 ペラリ・・・


 ――――曰く、知識の王

 ――――曰く、暴虐の魔人

 ――――曰く、預言者

 ありとあらゆる知識と魔導を駆使し、使えるものを選んでいた魔術を使いやすい魔法へと体系変化させた張本人で天王長期末期の王族の末席に名を連ねる。

 アーレスが魔術から魔法を作り出した事により後に天王朝は終わりを迎える。

 故に「天王長期最大の大罪人アーレス」とも呼ばれることがある。

 アーレス自身の生涯は破滅と想像の繰り返しに彩られていた。

 最もアーレス自身は引き金のような物と称する歴史学者は少なからず存在する。

 と言うのもアーレス自身には善も悪もなかったのではと疑問視する声があり、アーレス自身には性善説を適用しない事を由とする流れがある。

 でなければ自身の一族を全て葬るなどとできようはずも無いと、またアーレス自身が行った行為全ては興味本位の実験が元だったのではとの声も多い。

 本当の意味で大罪人と称するのならばアーレスの隣に片時も離れず居たという「精霊の巫女メル・メス・フィズ・エデル」であろう。

 アーレスとエデルの出会いはアーレスの幼少期にあると言われており、二人は幼少期から共に時を過ごしてきたと言われている。

 「あーたん、えーたん」と呼び合っていたかは定かでは無いが二人はお互いを愛しその片時も離れようとしない二人を称し「翡翠竜の翼」と呼ばれた程である・・・・。


 「アーレスリア充認定完了」

 なんか腹が立たないのはアレか、未だ賢者タイム中だからか。

 ペラリペラリと読み進める。


 アーレスは歴代の王族の中でも最も優れた力を宿していたと言われている。

 その力は天より星を降らせたとも海を割ったとも言われ幾つもの伝説を残している。


 「ほっほー」

 モーゼみたいだな。

 ペラペラ・・・。


 元より魔術は太古より選ばれた血に宿ると言われており、魔術が使える者は何時の時からか奢り、天人族と自らを呼称しその絶大な力を誇示することにより世界の大半を支配下に置いた。

 天人族以外の人々を魔術で縛り支配下に置くことにより絶大な権力を持った天人族は自らの最も優れた者を王と掲げ、王族を神と同列とし現人神と呼ばせることにより信仰までも支配した。

 

 この世界セキアには、人族、ドワーフ族、エルフ族、魔族、妖魔族、妖精族、獣人族、竜人族、竜族、翼人族、不死族、の十一種族が存在を確認されておりその中の人族、ドワーフ族、エルフ族、獣人族、翼人族を天人族は支配下に置いた。

 天人族は人族を平民とし、ドワーフ族はその適正から技術者と重んじた。

 獣人族は戦闘奴隷や農土奴隷とされ、翼人族はその飛行能力から空中用戦闘奴隷の用途はもちろんとして、配達、小型の配送など小間使い的な用途でよく用いられていた。

 支配下の中でも最も悲惨だったのが、魔力も高く容姿端麗なエルフ族である。

 隷属の首輪を付けられ天人族専用の愛玩用として飼育されていた。

 精霊と共に生きるエルフ族は心優しいが気位も高く当初多くが自決したと言われている。

 それを防ぐために天人族は自決を行えぬよう隷属させ、新たに子を産ませるとそれを一から愛玩用に教育したと言われている。

 王族の天人族は幼少よりエルフ族を与えられた言われており、このときにメル・メス・フィズ・エデルとアーレスが出会ったとされている説が多い。

 

 ふむふむ、なんか世界情勢とか世界の名前とか色々出てきたぞ。

 伝記というかちょっとした歴史書だなこれ。

 ちょっと待てよ、そういや今何時なんだろう・・・?

 この伝記の天王朝記って何年前の事なんだ?

 もうなんか謎多すぎるよ。

 取り敢えず読むか。


 ペラペラリ

 ペラリ

 ペラペラペラ・・・・





 結局要約すると、アーレスって人は何時かわからないけど昔に生きていた魔法使いで、誰でも使える革新的な魔法をつくった事で世界を一変させ当時の制度から何からぶっ壊しちゃったみたいだな。そして自分は素知らぬ顔で研究を続けた変人リア充大魔法使いって認識で良いのかな?

 概要ぐらいしか書いてないから良くは分からないがよっぽどの事をしたんだなこのアーレスって人。

 この人の知識を受け継ぐってどういう事だ。

 アーレスって改革者なんじゃね、所謂チェ・ガバラ的な?アレなんか違うか・・・まぁいいや。

 そんな人の記憶を受け継ぐって不安しか無いんだが。

 大丈夫なのか俺のスキル。


 本を閉じると裏表紙のど真ん中に真っ赤な宝石がはめ込まれていた。

 こないだ浮いたりしたから赤い石ってなんだか不気味なのよね・・・。

 恐る恐る触ってみると「ポトリ」っと宝石が裏表紙から簡単に外れたので頂戴しておくことにする。


 一応鑑定っと


 感応石:失われた技術によって過去に作られた宝石。

     魔力を込めることにより様々な効果を発揮する。

     使用方法は手に持ち使用と願うのみ。

     魔力充填済み(87/99)

 

 ロストテクノロジーです、はい。

 どう使うかは分かるが使った効果がわからない実に恐ろしい石です。

 そんな恐怖の感応石を俺氏命懸けで使いま――――――てん。

 そりゃそうだろ、爆発とかされたら怖すぎる。

 取り敢えずさっきの石は一応リュックに入れておく。

 なんか遇ったときに使えるかもしれないしね。


 

 しかしこの家まだ持ち主が特定出来てないが、やばそうな杖があったり魔道具が山のようにあったりするからもしかしたらもしかしないでもこのアーレスって人絡みの可能性が高いと俺氏推察する。

 だが本人が流石に自分の自伝みたいな本を自宅に置きはしないだろうからアーレスの子孫の家、もしくは別荘と俺氏考察する。

 しかしながらこんなに暗い所で別荘も家も無いだろうから全ての推察及び考察から導き出した答え。

 それは・・・・!!


 賢人アーレスの子孫のお仕置き部屋


 だろうと俺氏結論付ける。


 「うむ」


 満足。


 しかしながら何故そこに俺氏爆誕したのか・・・謎は謎を呼び深まる謎が謎になる。

 とりあえず何もわからない。

 わからないことが増えたことがわかりましたとさ。


 何気に満足したし魔法も覚えたし、今日はこれまでにしよう。

 風呂に入って飯食って寝るべ。


 引き続き書斎は調べていこう。

 きっと知らなきゃいけない事が沢山あるはず出しなにせ本は山のようにある。

 ちょっとづつ進めていこう、なにせ暇は山ほどあるのだから。


 異世界転生からちょうど4日目が終わろうとしていた。


最後まで読んで下さってありがとうございます

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