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異世界転生 きっと4日目

暑い日が続きますが熱中症等気をつけて

涼しい場所で読んでください



 「はぁはぁはぁはぁっ・・・」


 なんださっきの・・・


 気がついたらライオンの口から溢れ出た湯が湯船を越え、俺の膝を濡らしている。

 気、失っていたのか・・・?


 異世界こわっ


 石に触れたら怪奇現象とかって、いや石が浮くこと自体怪奇現象か・・・。

 異世界は怖い所、気をつけよう。

 

 ともあれ、ライオンの頭を撫でると口から溢れ出ていた湯が止まる。

 

 せっかくなので湯を頂くとしよう。


 ズキッ


 軽い頭痛がするので今日はお風呂上がったらすぐに寝ることにしよう・・・。



 

 翌朝、目を覚ますが部屋の中は相変わらずの薄暗さ。

 周囲を見渡してもこれと言った代わり映えも無く、昨日のアレは何だったんだろうかと思いダイニングに行ってもお風呂に行ってもこれと言った痕跡すらなかった。

 

 ズキッ


 まだちょっと頭痛が残ってるみたいだ。

 今日は探索は中止して書斎の方に有った書物でも読みふけよう。

 今日一日の指針を決めると顔を洗いに瓶のある台所へと向かう。

 ついでに大いなる箱でモーニングタイムだ。

 こう言う体調の悪いときはいつも□□□□が心配してすぐお粥を作ってくれたっけな。

 まだそこまで体調悪くないからお粥じゃなくていいって言うのにすぐ□あ□□はこれに卵載せたの食べとけば治るって・・・。

 アレ?

 □□□□って誰だっけ?

 まぁ良いや。

 兎にも角にも朝食だ。

 

 何が出るかな~何が出るかな~ちゃらちゃらーちゃーちゃらちゃらん「海賊定食~!略してカイゾク~」

 朝から濃いそうな海賊定食なるものが出てきた。

 海賊定食って言ってるが海の物ほとんど入ってないしね。

 どっちかって言うと魚より肉よりって感じ。

 むしろメインディッシュはマンガ肉だしね。

 どこの海賊イメージした定食なんだよ。


 一応鑑定・・・・・海賊定食:麦わらの人とかいば○ら雄山先生異色のコラボ作品、意欲が光る究極の一品。

 

 なんだよ、やっぱりかよ。

 やっぱり麦わらの人か、「ば」と「ら」の間に○入れちゃうと今のところ「し」か「ちぇ」しか思い浮かばねーよ、「し」だと貝柱雄山先生になっちゃうし、「ちぇ」入れちゃうと海バチェラ雄山ってなんかハーレム体質っぽい人になちゃうよ、それに雄山先生は至高側だよ、究極は山岡はんやでぇ~・・・色々間違え過ぎだよ鑑定さん。

 

 静寂が支配する食卓。

 木霊する俺氏の「いただきます」の掛け声。

 中央に鎮座するマンガ肉をひとかじりする。


 「・・・・これにくらべたら山岡はんのマンガ肉はカスや」


 俺氏涙が止まらない―――――頭痛も吹っ飛ぶ美味さだぜ。

 今日から好物認定です。

 そう言えば俺の好物って――――――まぁいいか。


 ズキッ


 

 朝食をいまだかつてない速度で完食すると――――――――□□□□□は書斎へと向かう。

 書斎に置いてある愛用の杖(・・・・)を手にすると外へと向かう。

 外に出ると瞑想からの魔力循環を行う。

 これを毎日行うことにより一層体内に魔力が満ちる。

 いくら「賢人」と呼ばれようになり崇め奉ろうとも、これを怠った事はない。

 毎日行うことで魔力の「通り」がよくなるのだ。

 

 杖を地面に刺すと足を肩幅まで開き腰を少し落す。

 軽い深呼吸を繰り返す。

 すこし落ち着いた所でこの身体の持ち主を揺さぶり起こす。



 わかるか―――□■■■

 足元から温もりを感じるであろう・・・・今は大地から外魔力吸い上げておる。

 呼吸の「吸う」動作と同調させればイメージしやすかろう。

 十秒息を吸い続け、十秒息を止める。

 そして十秒かけて息を吐くのじゃ。

 そうそう、ゆっくりの・・・。

 息を止めるときに体内に入ってきた外魔力を留めるのが一番むずかしい。

 これを出来るように成るまで続けよ・・・。

 お主の身体なら容易かろうて。

 それまではここを、この広場を出てはならん・・・・。

 魔力を視よ、魔力を感じよ・・・さすれば魔を導く者とならん。

 我が名は「□□レス・・・・アー□□・・・賢人アーレス」也。

 汝に力を授ける者也。

 我が導きに応えよ。

 幼きものよ。

 我が声に耳を傾けよ。

 □■□のモノよ・・・。

 汝の名は――――


 カランカランカラン

 

 手にした杖が落ちた。

 

 

 

 「我に返った」



 たぶんその言葉が一番しっくり来る。

 夢現で身体がふわりふわりと動いてるみたいだった。

 それより何より衝撃だったのが魔力の循環。

 今でも身体の中に何かが満ちているが分かる。

 体中が暖かく、高揚感に満ちている。

 これが魔力・・・なのか?

 しかしさっきまでのように体中を駆け巡る感じは既に失われている。

 あの時の無敵感・・・アレができれば俺もこの先この世界で生きていける希望がある。

 賢人アーレスだったけか?なんで勝手に人の体動かせたのかとか、なんか色々俺のこと知っていそうな雰囲気だったな、聞きたいことが山ほどあるけど・・・どうしたものか。


 ともあれ、もう少し魔力の循環やっておこう、感覚が残ってる間に。


 自力で魔力循環をやってみたがなかなか最初っからうまくはいかない。

 体の中をゆっくりと魔力が動いている感じはするんだがアーレスがやったみたいに高速で魔力がぐるぐる廻る感じにはならないし、そもそも魔力がさっきと比べて全然少ない。

 抜け落ちてしまった。

 そんな感じである。

 そう言えば外魔力がどうとか言ってた気がする。

 足元から・・・そうそうこの感覚、ゆっくりと深呼吸・・・すって~・・・吐いて~・・・ヒッヒッフー・・・ヒッヒッフー・・・いかんなんか変わってきた。

 深呼吸からラマーズ法に変わってしまったことで魔力循環は失敗に終わる。

 気がつくと結構な時間魔力循環を行っていた様で僅かに全身が汗ばんでいた。


 「ふむ」


 魔力循環を終え家に入ると、その足で書斎に向かう。

 壁には一面本棚が設置されており、天井までびっしり本が所狭しと並べられている。

 なんとなく重要そうな本とかありそうだな~とは最初から思ってたんだけど・・・


 「ごほっごほ」


 そう、この部屋めちゃくちゃ埃っぽい。

 

 掃除しようにも窓も無いからホコリを逃がすことも出来ないし、どうしたもんかな・・・。

 この世界の事を知ろうにもここには情報がこの書斎と頼りない鑑定しかないしな~。

 これだからぼっちは嫌なんだよね~。


 「げほげほっごほ・・・」


 咳止まんないし・・・このホコリさえなければ・・・


 「領域を侵すものよ、我が光とともに穢へと帰れ――――『領域清浄(クリーン)』」


 唐突に言葉が口から滑り出た。

 胸の高さに白い光が現れると1秒ほど滞空するとぱーんと弾けるように光が全方向に一気に走った。


 瞬きほどの間に見違えるように部屋がキレイになっていた。

 えっと・・・?

 キレイになるのは良いことだけどね。

 これはまさか、ラノベ定番の生活魔法か!

 てか魔法つかえた!!


 「ステータスオープン」


_____________


名 前:俺氏(暫定)

種 族:人(仮定)

職 業:妄想家(無職)

ランク:1

年 齢:0歳

能力値

生命力:100

魔法力:100

筋 力:100

体 力:100

知 力:100+10

魔 力:100+10

敏捷度:100

器用度:100

 運 :不憫

技 能:妄想LV4、頑健LVMAX、魔力感知Lv1、異世界翻訳LV―、鑑定LV1、生活魔法LV―、四元素魔法LV1、裏元素魔法LV1

特異技能:魔道士の血LV―、魔導回路LV-、可能性の扉LV―、賢人の記憶LV1、※○∌の加護、ブランク、ブランク、ブランク

装備品:世界鍵(解錠LV1) ランク☆☆☆―――――(封印)

    自動修復、魔導機(極)

    

    漆黒のチョハ ランク:☆☆☆☆

    自動修復、清浄、耐刃、耐魔、自然治癒(中)の刻印が刺繍されている。サイズ:自動調整機能付き

    銀大蜥蜴のエンジニアブーツ ランク:☆☆☆

    銀大蜥蜴の革から作られた革靴。自動修復、清浄、疲労軽減効果(中)サイズ:自動調整機能付き


_____________



 能力値にボーナスがついている!

 と言うか特異技能欄新しく増えてるよ!!

 そんなぽんぽん増えて良いのかよ。


 取り敢えず『鑑定』さんおねしゃーっす。


 賢人の記憶LV1

 賢人アーレスの知識を受け継いだ。

 LVが上がれば賢人のあんな過去やこんな過去、細部にわたりありとあらゆる恥部まで鮮明に記憶が蘇る。

 知力と魔力にスキルLV×10%ボーナス


 やっぱりさっきの赤い石が原因で取れたのか?

 賢人の知識はどうやらチートスキルっぽいのだがアーレスさん、恥部を細部までって爺の恥部再現されても困るな。

 しかしアレなのか?

 さっき自然と魔法が出来たのもこのスキルのおかげなのか?

 技能欄に生活魔法と四元素魔法――――裏元素魔法が増えている。

 四元素ってことは火、水、風、地か、裏ってなんだ?

 もう一度鑑定さんお願い。


 四元素魔法

 古より受け継がれし魔を導く法。

 火、水、風、地の世界を構成する元素を扱う。

 LV1 フレイム、アクオス、エアリス、スネア

 裏元素魔法

 古より受け継がれし魔を導く法。

 光、氷、雷、闇の世界を構成する原素を扱う。

 LV1 ホーリー、ブリザード、ヴォルテック、ダークネス


 効果はそれぞれの属性に合った現象が現れる・・・らしいのだがどう見てもスネアだけ違うよね。

 スネアって、あれでしょ、某TRPGで精霊使いがここぞと言うときに必ず成功する地面からマドハンド召喚する魔法よね。

 精霊魔法とかの種別に属するんじゃないのかな?

 元素魔法って事は元素に働きかけるとかそういった感じなのかな?

 実験してみるしかないか・・・。


 その前に!

 当初の予定どうりに書斎で本を読むのだ!!

 決めたことを決めた通りに実行するこれ基本。

 基本を抑える男俺ジャスティス、小さく前へ倣え・休め・右向け右だってお手の物さ――――


 

 色々気になりすぎることもあるが取り敢えずは書斎の棚に目を通す。


 「世界樹研究結果報告書」

 「メイドロベルタの自堕落な日々」

 「錬金――その魅力」

 「賢人アーレス記」

 「ジェル・ルート魔導書」

 「秘密―暴けぬ嘘―」

 「創世記」

 「アリリス・タイラー冒険記」

 「十二の王」

 エトセトラエトセトラ・・・。


 取り敢えず一番気になった「メイドロベルタの自堕落な日々」からのやっぱり「賢人アーレス記」で読んでいこう。

 

 

 


 

 

 


最後まで読んでくださってありがとうございます

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