紅狼の双子(くろうのふたご) HAPPY END
紅狼の双子で、食事に睡眠薬を盛られた設定です。
登場人物
名前 性別 セリフ数
・紅陽 ♀ 16
・紅月 ♂ 17
・真琴 ♂ 18
・玲 ♂ 21
・有栖 ♀ 14
・狩人A ♂ 5
゜*.。.*゜ここから本編*.。.*゜
真琴「すぅー… すぅー(寝息」
玲「あれ?真琴もう寝ちゃったの?」
有栖「すぅー…すぅー(寝息」
玲「有栖まで… なんだか僕もねむくなって…すぅー…すぅー(寝息」
紅陽「あらあら、寝てしまわれましたわね。…ふふっ計算通りだね、紅月。」
紅月「そうだね紅陽。さて倉庫に運ぼうか。」
紅陽「うん。じゃあ僕は有栖を運ぶから、真琴と玲はお願いね。」
紅月「任せてよ。」
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倉庫に移動させ、鍵をかけ出てくる。
紅陽「さてと、この子達と遊ぶのは明日にしようか?」
紅月「そうだね、僕もそれがいいと思うよ。」
紅陽「どうやって遊んであげようかな〜…」
紅月「出来るだけ甚振ってあげようね☆」
遠ざかっていく足音。
玲「…やっぱり彼女達が狼かな。…見た所、窓も塞がれてるし、扉にも鍵をかけられたみたいだし…八方塞がり…かな?」
真琴「…うぅ…」
玲「真琴、起きた?」
真琴「あぁ。…ここは…?」
玲「館のすぐ側の倉庫の中だよ。」
真琴「そうか…、有栖?起きてくれ。」
有栖「ん…、なぁに…まだ眠いよ…」
玲「緊急事態なんだ。」
有栖「きんきゅう…じたい…? っ!!何処ここ!!」
玲「しっ!静かに、彼奴等が戻って来るかもしれないから。」
有栖「彼奴等…?」
玲「あぁ、実は…」
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有栖「そうだったんだ…あの二人が…」
玲「まだ確証は無いけどね。でも甚振るとか何とか言ってたから、限りなくクロに近いと思う。」
真琴「だったらさ、彼奴等が戻ってくる前に逃げたほうが…」
玲「それも考えたんだけどさ、窓も塞がれてるし鍵もかかっているみたいだから無理そうなんだ。」
真琴「それじゃあ、俺等は大人しく殺させるしかないのかよ!」
玲「そうは言ってないよ。…僕に考えがあるんだ。」
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真琴「ホントにこれでいいのかよ…?」
玲「可能性にかけるしかないよ。」
有栖「二人共!来たみたい!」
ガチャガチャッ(扉が開く)
玲「今だッ!!」
真琴「うおりゃあぁぁぁあ!!」
有栖「やった…?」
紅陽「いったたた…」
紅月「紅陽、平気?」
紅陽「ん、ヘイキだよ☆」
真琴「効いて無いぞ…」
有栖「どうしよう…」
紅陽「逃げようとスル悪いコには…お仕置きが必要だヨね☆」
紅月「待って紅陽。僕もっと面白いコト思いついチャった☆」
紅陽「わかった!鬼ごっこ、でしょ?」
紅月「そうだよ!狩りだよ、楽しそうでショ?」
紅陽「うん、とっても面白そうだね!捕まったら待つのは…」
紅月「『死』のみだから、頑張って逃げてね?それじゃあ、スタート!」
真琴「…っ!行くぞ!有栖、玲!」
玲「…っ言われなくても!」
有栖「ごめん二人共…足が…」
真琴「…ちっ…ほら!早くしろよ!」
有栖の手を引く。
有栖「わっ、ちょっ、痛いよ。」
去っていく三人を見ながら
紅月「なんかこんなにあっさり逃がしちゃって大丈夫なの?」
紅陽「大丈夫だよ!この森は僕達の庭みたいなもんでしょ!」
紅月「それもそうだね!じゃあそろそろ追いかけようか。」
紅陽「多分村の方を目指すと思うから、回り道しよっか。」
紅月「そうだね。僕はこっちの道に行くから、紅陽はあっちの道ね〜。」
紅陽「わかった。…見つけたら合図ね?」
紅月「わかってるって☆」
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真琴「っ…はぁっ…はぁっ… こっから…どこっ…目指すっ…?」
玲「取り敢えず…村の方をっ…」
有栖「…はぁっ…はぁっ… でも…村って…どっち…?」
玲「(屋敷の正門を出で真っ直ぐ来たから村は…)こっちだ!」
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真琴「おいっ、あれ!」
玲「っ!? 紅月…さん…」
紅月「ふふっ、やっぱりこっちに来たんだね。」
銃を空に向かって撃つ。
紅月「紅陽ー、見つけたよ。」
紅陽「やっほー。案外早く見つかりすぎてびっくりだよ!」
玲「囲まれたぞ…」
有栖「…どうしよう…」
狩人A「…狼だ!狼を見つけたぞ!」
真琴「あの人…村で会った…」
玲「あぁ、そうだな。」
有栖「たっ…助けてください!狼に襲われてて…」
狩人A「なんだと!それは大変だ!狼め、これでも喰らえ!」
紅月「そんなの喰らう訳ないでしょ☆」
紅陽「そうそう…って何だこれ…意識が…」
狩人A「これは対人狼用に作られた特別な、煙弾だ。煙を吸い込んだ人狼の意識を9割無くすんだ。さあ、今のうちにこっちへ。」
三人は狩人の、ところへ行く。
狩人A「さて、とどめを刺すか…」
玲「有栖は見ないほうがいい。」
狩人、二人に向かって弾を撃つ。
紅陽「うっ…ぐっ…あぁぁぁぁぁ」
紅月「いっ…やだ…こんな所で死にたくない…!!か…母さん…!!」
紅陽「…こうっ…月…うぐっ…はっ…はぁっ…」
紅月「…紅…ひ…はっ…ぁ… にん…げ…めっ…ころし…て…る」
狩人A「これで致命傷のはずだ。さあ、村に帰ろう。」
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真琴「これで良かったんだよな。」
玲「何だよ、僕等があの儘死んでたほうがいいって?」
真琴「そんな事無いけどよ。」
有栖「まあまあ、私達怖い思いしたけど無事だったんだし。」
真琴「そう…だよな…」
゜*.。.*゜ここまで*.。.*゜