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密かにホクホク

「いやぁ~眺めは長閑だねぇ~♪」


ロマ村を出発したキャラバンの馬車に揺られながら広い草原を眺めながら呑気なことを言うソウ


チョコたちゴーレムはイーフゥが幻惑魔法を使って光学迷彩のように景色に溶け込み隠れながら100m程キャラバンから離れたところを並走している

チョコは黒龍丸の背に、イーフゥはふわふわ飛びながら、ロックは腕と脚とで見た目に依らず快走している(実際、ゴリラも足早いらしいしね)


村を出て5日も経つと小高い丘ばかりでクネクネした道から遠くの山脈まで見渡せる程の草原を真っ直ぐ伸びた道へと変わっていた

これだけ見晴らし良ければ魔物やら盗賊の心配は激減する→気が緩む→護衛費をケチる→突然の襲撃に焦る


とまぁ現在、キャラバンは全速力で爆走中である


その原因は…


「ピギャアアアアアアアアアアアアアア!」


全長20mはありそうな飛竜(前足が無くて翼に爪のついたデカイトカゲ)に追いかけられているところである


「ちくしょ~!何でこんなところにトゥヴゥヒュリーなんか出るんだよ!?」


ソウの乗る馬車の御者が叫ぶ


「このキャラバンには護衛いないのかぁ!?」


御者席の背にしがみつきながら叫ぶソウ


「あれに勝てる奴なんか雇ってねぇよ!」


この辺は草食系の大人しい魔物しかいないから普段なら駆け出し冒険者や低レベル傭兵で十二分に事足りるのだ

しかし、後ろのトゥヴゥヒュリーなる魔物は海を越えた隣の大陸のそれも険しい山脈に生息する中級以上の魔物で最低討伐レベル60

そりゃ逃げるしかないよねハハハ…


仕方ないこのままじゃ追い付かれてキャラバンは全滅だし


(みんな!魔物の後ろに!)


((((はい!))))


チョコたちは即座にトゥヴゥヒュリー後方に陣取る光学迷彩はそのままだ


(よし!羽を攻撃して!)


チョコたちはそれぞれの攻撃魔法を放ちトゥヴゥヒュリーの羽に盛大に穴を空ける


「ピギャアオオオ!」


トゥヴゥヒュリーは突然に浮力を失ったため強かに顔面を地面に強打し凄まじい土煙を巻き上げた


「なをだぁ!!!?」


「魔物が急に落ちたんですよ!今ならチャンスじゃないですか!?」


凄まじい地響きと土煙で視界を奪われた御者が叫びソウが答える


「そうだな!全車止まれぇ!」


御者の号令でキャラバンは急停車し即座に護衛と戦える者たちが下車し各々の武器を手に脳震盪を起こしヨロヨロするトゥヴゥヒュリーに駆け出していく


「「「「「「「「うおりゃああああああ!」」」」」」」」

体のあちこちを剣に槍に斧にと滅多刺しにされ事切れたトゥヴゥヒュリー

やはり飛行系の魔物は地に落ちると戦力がた落ちするようで低レベルな護衛たち数名ですぐさま止めを刺すことができたのだ


ふ~テンプレ的展開で助かったレベルも65と高かったから地上に落ちても無理ゲーなるかとヒヤヒヤだったんだけどさ実は


「一時はどうなるかと思ったがしかし何で急に落ちたんだろうか?」


「ハルヒャー大陸のデグン山脈にしか生息してないはずだろ?なら飛び過ぎて疲れたんじゃないか?」


「じゃあ腹へって墜落か?」


「そら傑作だな!」


「「「「「「「「ハハハハハハ!!」」」」」」」」


護衛たちと商人たちとの会話は少々バカっぽい終いには全員笑い出す始末だ

ひとしきり笑ったあとキャラバンリーダーがトゥヴゥヒュリーの素材は高く売れるからとロマ村で購入していた大量の丸太を道の脇に降ろし魔物を解体して馬車に素材ごとに積み込んで再出発となった

丸太は魔物に荒らされる心配はないから後から取りに来るとのことだ


村にいたときはチョコたちと離れすぎて経験値入らなかったけど今回ので一気にレベルが上がった


[ソウ・ツチヤ]


・レベル10(+8)


[チョコ]


・レベル35(+3)


[黒龍丸]


・レベル29(+4)


[イーフゥ]


・レベル25(+5)


[ロック]


・レベル21(+6)


魔物の素材は戦ってない僕には回って来なかったけどゴーレムたち経由でちゃっかり経験値もらってホクホクな僕でした

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