チョコと仲間たち
一週間後、行商キャラバンがやって来た村の広場は村人で賑わっていた
調味料や衣類に魚の干物、鍋などを売っているようだ
「これは素晴らしい!このような肌触りの良い生地は王都でもなかなかお目にかかれないでしょうな。大きさが少々小さいですから金貨1枚で?」
キャラバンの小太りでTHE・商人なリーダーは腰に下げた袋から金貨を1枚、木のテーブルの上に置く
「ふむ。高値なのは嬉しいんだけど、それここじゃ両替出来ないよね?僕、一週間分の飯代払いたいから売るんだよね、その分オマケしてくれない?隣町までの運賃は町の両替屋まで送ってもらったら色付けて払うからさ♪」
キャラバンリーダーは算盤のようなモノをカシャカシャ計算をしてニッコリしながら
「幸運にも良い取引に出会えましたので、金貨1枚に小銅貨100枚としましょう♪我々は2日滞在したあと出発しますのでその分も付け足した金額ですはい♪」
嬉々としたキャラバンリーダーを見るに更に高値で売り捌くだろうことはバレバレで運賃に色が付くと聞いて更にテンションアップしたことで確信に変わった
こんなに解りやすくて良く商人やってられるなと心配しつつ思わぬ高収入に無一文から懐はホクホクだ
キャラバン出発までの2日間に世話になった村人にせめてもの恩返しと密かにチョコに集めて貰っていた魔石を村人全員とついでに村の雇われ傭兵だったことが後で分かったキュートのおっさんとロッコのおっさんにも渡して回った
「魔石があるなら魔石で払えよ!!」と皆に言われてしまったが、タオルハンカチ売った後でだったから後の祭りだよね(笑)
魔石を集めて貰っていたチョコなんだけど、村を発見したときに魔物と間違われたら嫌だなと思って初日は村の近くで隠れてもらってたんだよね
案の定、世間話でゴーレムのこと聞いたら魔物でいるんだってさ
しかも1000年位前に暴れまわった魔王様がゴーレムを使役していて討伐された後も多数のゴーレムがいまだに魔大陸なるところで彷徨いてるそうな
チョコを隠しておくだけじゃ勿体無いと思って2日目は「レベル上げしておいで」と命令したんだけど、チョコのレベルは5まで上がってたんだけど
距離が離れすぎて僕には経験値入らなかったんだよね(笑)
3日目はふと思い付いて「魔石を集めておいで」って命令したら思ったとおりにレベルは上がった上に大量の魔石を持ってきたんだよね♪
その中から一番デカイ魔石を使ってケンタウルス型のゴーレムを作ってチョコのサポート役に任命しといた
チョコの時の失敗を糧にちゃんと口を作ったから会話は良好♪
命名は黒い土色だから[黒龍丸]にしたら闇夜に溶け込む漆黒の馬の下半身に茶褐色で筋骨隆々な人間の上半身でカッコいいナイスガイになったよ♪
因みに2日間のレベル上げでチョコはレベル11まで上がったんだ♪
ゴーレムだから不眠不休で魔物狩りまくれる強みだよね♪
4日目はゴーレム飛べるの?と小さい魔石を使ってコウモリ羽の○ィンカーベルを作ってサポート役をせっせと増やす
命名は[イーフゥ]確か中国語でこんな感じの発音だったかなと
15cm位の身長なんだけどダークエルフにコウモリの羽生えたエロいお姉さんになってしまったよ!
5日目はゴーレムクリエイターのレベルが2になったから岩でゴーレム作れるようになってデカイ魔石使って石を積み重ねただけの150cmほどのゴーレムを作ったよ
命名はまんま[ロック]ゴリラみたいな体型で殴られたら痛いじゃ済まないだろうね
6日目になったらチョコはレベル32、黒龍丸は25、イーフゥは20、ロックは15まで上がった
気付いたんだけどレベル10上がるごとにゴーレムたちの会話能力も上がってるんだよね♪
夜中の念話タイムが楽しい楽しい♪
一週間後そこらで大小様々な紅いビー玉にしか見えない魔石が何と1000個以上集まったわけで持ちきれないから村人に配ることになったんだよね
金の代わりになるの知らなかったから仕方ないよ(笑)
町に着いたら売ってみようかな?