表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

第一話 出撃

 色んな金具や金属パーツの合着や溶接音。 作業員たちが金属でできた道を走っている歩行音。 重機の大きいエンジン音などが、とある山の中に建造された巨大地下施設の中で響き渡っており、目の前にはスポットライトが巨大なロボットの上半身床と天井から照射されている。



 「へぇっくしょん たく相変わらず寒いし鉄臭えな......」

 「では君に与えられてたパイロットの資格をはく奪してもらうよう、上に相談してみるか?」

 「うわっ! 雷鉄博士!!」 


 亜門 雷鉄(あもん らいてつ)博士。 俺の大学時代の教授で今は対宇宙生命体組織「GAIA」所属の技術顧問である。



 「いやーほんとここの空気はおいしいし、いい匂い。 香水にして売りたいくらいですな! あはは」

 「冗談で遊んでる場合でないぞ。 今回が人類側からの初めての攻撃であり、お前の初出撃でもあるからな」


 現在人類は宇宙への進出と同時に宇宙人に襲われている。 現時点でちゃんとしたコミュニケーションはお互いとれてらず、かれこれ2年近く戦闘が続いている。


 最初は土星当たりでの戦闘がメインだったが、肝心の木星が宇宙人に略奪され、最近になって地球にも敵の攻撃が届いてきた。


 そのために開発されたのが、このおれ「仁 龍弥」が操縦する、対地球外生命体討伐人型兵器「ガイアース」だ。


 全長はおよそ三十メートル。赤と黒をベースにカラーリングされており、頭部はライオンをイメージした形をしており、コックピットは全天周囲モニターを採用している。



 「わかってますよ......。 職を失った俺を拾ってくれた恩はかえしますよ。そして、こんな俺を認めてくれたみんなの恩もね......」


  ポケットに入れていた連絡端末の通知音が鳴った。


 「お前、今時ガラケーか......。 わしでも使わんぞ。」

 「連絡デバイスとしてみれば意外とこっちの方が便利なんですよ。それにほらガイアースの起動キー用にも改造してもらいました。 もしもし?」

 「こちらオペレーターの月です。 仁さん出撃願います」


 オペレーターの月 依鱗花(つき えりか)だ 俺の大学時代の同級生で、今は「GAIA」のオペレーターチームのひとりでもある。


 「仁 了解。 あと月ちゃん 「仁さん」てのはちょっとやめてもらえねーかな? なんかおじさんぽいっていうか、そういうのがあるからさ......」

 「私語は謹んでください!!」


 月ちゃんはなぜか怒った様子で通信をきってしまった。 そういえば彼女は相当なSF好きで、ここにオペレーターに配属されるってなったときに、すごくうきうきしてたな。


 「出撃か?」

 「はい」


 俺は武者震いで連絡端末を強く握り、あのロボットにのって戦えるという思いで胸がたぎってきた。


 「まあ、気をつけてな......」

 「まかせてください。 なんせ今日から俺は、地球の英雄になる男ですから」


        ◇


 パイロットスーツに着替えてガイアースのコックピットへ到着し、出撃の準備をしているところモニター越しに博士の通信が入った。


 「仁、聞こえるか?」

 「はい。 なんです?」

 「念の為にもう一度言っておくが、ガイアースのメインエンジンには、奴らが狙っているものと思われる「バーンストーン」が使われている。それの影響なのかどうかは知らんが乗る者によっては動かせなくなり、パイロット候補者達の精密な適性検査の上、お前が選ばれた」


 バーンストーン。 地球を含む太陽系惑星全域から新たに発掘された鉱石だ。 熱に呼応することでエネルギーを作りあげられる代物で、あらゆるインフラのエネルギー源がいまやバーンストーンに頼りきりである。 だが生物の体温だと話が変わってくる。 体温だと呼応の際のエネルギー量に個人差が出てくるため、まだまだ謎がある鉱石だ。 敵宇宙人がこれを狙っているとGAIAが考察しているのは、木星圏戦闘跡地の調査報告書に、戦艦などに使われていた「バーンストーン」が全て無くなっていたかららしい。


 「それは十分承知しておいでですよ。 でもそれとは別の理由もあるでしょー?」


 少しからかい気味に雷鉄博士に問いた。


 「仁!!」


 少し怒らせてしまった様だが......。


 「博士、別の理由って?」

 「なんでもない、それと、」

 「それと、なんです?」

 「我らが、司令官のご登場だ。」


 俺たちの司令官 黒水影真。 雷哲博士の古くからの友人だ。


 彼はもともと、太陽系警備隊 SSGの、木星支部警備隊隊長であり、今回襲撃してくる宇宙人と二年前に初めて接触した、ファーストコンタクターの一人でもある。


 「みんな遅れてすまない。司令の黒水だ。 みんな、よろしく頼む。敵の状況は?」


 男でも惚れちまうような渋い顔に声、明らかに戦場でできた様な傷が顔にある。 くうぅー、最高にかっけぇぜ! 


 「現在、市街地のD49地点で宇宙船と思われしものから攻撃を続行しています」


 司令室とガイアースのモニターに攻撃されている街の映像が流れた。町は火の海の状態、おまけにマンションなどのあらゆる建物が中途半端に破壊されている。


「これより、ガイアースによる太陽系外生命体討伐作戦を、開始する。 総員、戦闘体制」

「了解。 第一カタパルトオンライン接続」

「ガイアース安全装置、解除」

「ガイアース、起動承認」


 黒水司令の作戦開始合図で、みんなが一斉に動き始めた。 いよいよって感じでつい、ついわくわくしてしまう。


「仁隊員、ガイアースを起動してください」

「了解。 ガイアダプター、セットアップ」


 ガイアダプター。 連絡端末にもなる便利なやつだ。これをガイアースのコックピットの所定位置に差し込む事でガイアースは起動することができる。 差し込んだ瞬間にコックピットのモニターは戦闘仕様に変わり、ガイアースのエネルギーの詳細を教えてくれるエネルギーモニターや、敵をスキャンするスキャンモニターなども起動した。 ガイアースも背中部分に装着されている滑空翼やスラスター、腕のブースターなどが展開していき、戦闘形態へ変形していった。


 俺はそのまま出撃するための第一カタパルトに向かい、足元をカタパルトに接続した。 カタパルト周辺にいたスタッフも避難が完了し出撃ランプが赤から青へと変わった。


 「カタパルト出撃角度調整」

 「第一カタパルト、ハッチオープン」

 「ガイアース、出撃進路クリア。ガイアース、発進どうぞ」


 ガイアースの出撃のためのタスクが全てクリアした。これでいける!


 「了解。 地球の英雄になる男 仁 龍弥、ガイアース! 発進!!」


 発進の合図とともにカタパルトで基地外へ射出され、俺は戦場へ向かった。いよいよはじまる。地球人類と太陽系外生命体との戦いが......。





 

Xとかでの宣伝をなんとか、お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ