松江が好きな俺と、俺が好きな吉武。
「俺は、松江について行くだけだから」
高校時代かなりの成績を残した2人組、松江まつえと吉武よしたけ。
文武両道、性格も爽やかで人気の高い2人は高校卒業と共に海外留学にいき、その2年後、消息をたった。
大学3年の夏、俺は松江の葬式で遺体を覗き込む吉武を目にする。
驚く前に吉武の体が砂のように松江の体に吸い込まれ、松江が目を覚ました。
これは松江の体に入った吉武と俺の、瞬きのような夏の話だ。
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