遥か先、極点へ
大きな戦争から4年。
今だ戦禍が消えぬ世と次の戦争を予感させる静けさに人々の心は疲弊していた時代。
国と国との緩衝地として作られただけのありふれた開墾村にその男は産まれた。
男には前世の記憶があった。
それは、戦なき時代。
剣を極めると宣い、その為に全てを斬り捨て様とした馬鹿な男の記憶があった。
今だ道の半ば、見据える極点など久遠の彼方。
男は納得も満足もしていなかった。
しかし喜ぶが良い異界の放浪者よ。
人魔ひしめくこの時代、斬るもの等に...決して困ることなど無いのだから。
今だ戦禍が消えぬ世と次の戦争を予感させる静けさに人々の心は疲弊していた時代。
国と国との緩衝地として作られただけのありふれた開墾村にその男は産まれた。
男には前世の記憶があった。
それは、戦なき時代。
剣を極めると宣い、その為に全てを斬り捨て様とした馬鹿な男の記憶があった。
今だ道の半ば、見据える極点など久遠の彼方。
男は納得も満足もしていなかった。
しかし喜ぶが良い異界の放浪者よ。
人魔ひしめくこの時代、斬るもの等に...決して困ることなど無いのだから。
誰も知らぬ死闘
2022/05/26 06:30