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悲劇の悪魔は自由奔放に活動する  作者: ねお
第一章 日常の崩壊
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協力の申し出

文字数が多くて剣術シーンまで入れられませんでした…


「始末」って言い回しを朝霧や風谷がするのは違和感があったので修正。

重量チャレンジが終わった二人に「念力移動」で賞金を渡す。

風谷は12kgだから7.8万、朝霧は9kgだから4.6万。


…確かに多いな。

生活費用も自費でやってもらうか?いや、でもな…


「3kg離れてるだけで、こんなに貰える金額違うんだね」

「3万円以上の差…あ、でも78kgを持てるようになったら今の分一瞬で貰えるんだ」

「…大人を軽々持ち上げる友香の姿が頭に浮かんだわ」


多分、その持ち上げた大人の枠は数ヶ月後に自動車に変わってるぞ。


「にしても友香って結構体力あるよね。私とそんな見た目変わらないのに…羨ましい」

「昔から運動は好きだったからね。親の目を盗んでよく外を走ってたりしてた」

「対して朝霧は引き籠ってた、と」

「……嫌な環境にいたんだから仕方ないじゃん」


あ、地雷を踏み抜いてしまった…

今のは謝ろう。


「…すまん、環境を正しく理解せずに軽率な発言をしてしまった」

「まったくだよ」

「あははは…」


朝霧に軽く睨まれ、風谷に苦笑いされてしまう。

…と、とりあえず気を取り直して。


「んじゃ剣術いくぞ」

「は~い。ところで剣って何を使うの?」

「その前に質問。二人は何色が好きだ?」


剣自体は既に決まっている。が、同じ色なのも面白くないのでそれぞれに専用の剣を渡すつもりだ。

それも1つではなく、2つ。

1つは修行用に、もう1つは護身用に持ってもらうつもりだ。銃刀法違反に引っ掛かる可能性があるが、そこは一応対策を考えている。


「水色と黄色。どっちかと言うと水色だね」

「友香と同じで私も水色」


水色との事なので、「創造生成」で水色を基調とした武器を出す。


――直後、目の前に沢山の刃物が落ちてきた。

目の前って言っても3mは離れてるが。


「いぃっ!?」


…あ、空中で生成してしまった…

ただでさえ重量のあるものを地面に生成しなかったため、落ちる際床にぶつかる音と武器同士がぶつかり合う音で耳が裂けそうな金属音が響く。

二人とも咄嗟に耳を塞いでいたが、それでも音がでかいからか涙目になっていた。


「…アリエルさん?」

「すいませんでした」


ちゃんと謝ろう。


「み、耳が…」


朝霧に至っては目を回していた。

すかさず「快癒光」を二人にかけると、二人とも何も無かったかのように元の表情に戻った。


「…ほんとスゴいね、その魔法。さっきまで耳が痛かったのに、嘘のように何も無くなった」

「耳鳴りにも効くんだね、それ…」

「効果あるか分からなかったが、効いて良かった」


脱線した(自分のせいだ)が、話を元に戻そう。

目の前にある様々な形状の武器に視線を向ける。


「好きなのを選んでくれ。デザインもそうだが、種類多めの方がよりしっくり来るものを選べるだろう。模擬戦や剣術確認で使うものが1つ、日常用・護身用に1つ渡す」

「日常用って何!?」

「おそらく実戦用になる。多分木刀メインになると思うが」


いくら犯罪者が相手でも殺すのはまずい。と、言うより二人に殺人を経験してほしくない。

二人にはまだ人の心を持っててほしいからな…危険人物だった場合は、自分が後でこっそり始末する等できるだろう。


それでも何があるか分からない。最悪を想定して持たせておきたいわけだ。


「じ、実戦用…?」

「先に選んでてくれ。話もあるし、一旦休憩だな」


実戦用、と言った通り二人にはその内協力してもらうつもりだ。いじめや虐待等の軽いものの阻止から、テロやジャック等の重犯罪の阻止まで、全て。

ただし後者はかなり危険なため最初から連れていく気は無いし、前者も本人にやる気が無いなら一人で対応するつもりだ。


「実戦用って何…?まさか犯罪者を捕まえるのにこれ使うの?」

「それは無いと思うよ。多分いざという時のためだと思う」

「…随分信頼してるよね、ほんと」

「アリエルさん自身、ロリコンだって公言してるからね。流石に私達に人殺しをさせはしないと思う…多分こっそり後始末するんじゃないかな」

「それはそれでどうなの…?」


では何故二人を連れてこうとするのか。

二人にはこれから先、色んな事に巻き込むことになる。下手すれば同じ悪魔からの襲撃を受ける可能性もある。

いつ来ても良いように身体を慣らすため。そして、人を傷付ける事に躊躇いを感じないようにさせるため。

ただし意味の無い暴力は必要がない。ので、特定の戦いの中で「これは仕方の無い戦い」と割り切ってもらわないといけない。


いじめや虐待についてもそうだ。罪が軽いだけであって、基本的に犯罪者とあまり大差が無い。

言葉だけでどうにかなるような相手はあまりいないし、最悪武力公使になるだろう。


まあ暴力は振るわずに、恐怖心だけを与えるってやり方もあるが。


「友香、それ何?」

「シール、面白そうだから買ってきちゃった。剣に付けようかなって」

「あ~、私も何かしてみよ。アリエルさんの家にマジックあったっけ?」

「あるよ~、後で借りたら?」

「そうする」


あと、二人がいることで説得が通りやすい利点がある。これは前者のいじめに効く。

悪意を持ってやってるいじめは救いようが無いが、やらされてるいじめの場合は別だ。いじめに加担せざるを得ないくらい主犯格と力の差があっても、突然目の前に頼もしい味方としてやってきたら説得が通りやすいかもしれない。

特に風谷はいじめを直接受けた経験があるため、説得する上で言葉に重みがあると思ってる。


…とはいえ、二人は少なからずいじめにトラウマを持ってると思うのでちょっと頼りづらいが。


あと、もし事件先に女の子がいた場合、自分では対処ができない。被害者の心のケアも風谷達でないとできないことだ。


…だから、できれば快諾してくれると助かるんだけどなぁ…

まあこれは後でいい。


「この短剣良いね。いかにも魔剣、って感じする」

「実際に魔剣じゃない?これ、見たこと無い金属でできてるもん」

「じゃあ私これで!これで悪をバッタバッタ倒して、平和を守っていくんでしょ?」

「優ちゃんここ現実だよ!?」


また朝霧がおかしな事になってるな。

しかし平和を守っていく、か…


「なあ二人とも」

「ん?」

「なに?」

「さっき実戦用、って言ったと思うが。もし二人は犯罪者との戦いをお願いされたら、引き受けるか?

犯罪だけじゃない、二人も経験したであろういじめや虐待も今のご時世沢山ある」


特に、いじめは学生でも一度は目にしているはずだ。

…誰もが一度は目にする時点で、今の世の中は相当腐ってる気がするが。


いじめや虐待の話をした辺りで、二人の顔が引き締まった気がした。


「これらは言葉だけじゃ解決しないことが多い。最悪、武力公使に出るかもしれない。

勿論、殺せというわけじゃない。二人には木刀で無力化を狙ってもらう」


言いながら「創造生成」でオリジナルの木材を使った強力な木刀を作り、二人の方に投げる。

頑丈さ、威力重視のため重量はそこそこある。


「こっちが先に手を出すのはダメだ。だが、相手が力づくで此方を黙らせようとするなら…その心に恐怖を埋め込んでやる必要がある。

ただその前に、模擬戦で手加減や戦いの心得を学ぶ必要があるが」


いじめっ子や虐待者相手なら木刀を使うまでも無い。が、今のままじゃ普通に力負けをする。

だからやるにしてももう少し先だ。せめて10mを1秒で走り切る脚力と、硬度5の石を切る腕力や技術。そして一番大事なのはナマクラの包丁で切られて傷1つ付かない頑丈さ。

これくらいは欲しい。


硬度5と聞くと柔らかそうだが、鉄の5倍相当の頑丈さをしてるのでそう簡単には切れない。


「…どうやって解決するの?」

「まずは口で説得。どうしようも無いなら…そうだな、録音なりして関係者に聞かせる等するか。それで暴力に出るなら無力化を、懇願されたら更正を促す。他は…考えてないな」


下手すれば犯罪者相手よりもやりづらいんじゃないか?


「…虐めや虐待には思うところがあるから、私は手伝うよ」


と、風谷が承諾してくれた。


「友香がやるなら私もやる。ただ犯罪者と戦うお手伝いはできないよ?」

「やらせないっての…今の二人を連れてったら死ぬぞ」


朝霧も承諾してくれた。


「ねぇ、銃弾って耐えれるようになるかな?」

「なんだその質問…そうだなぁ、一般男性に鉄パイプで殴られても無傷でいられるくらいになれば耐えれるはずだ。ただしかなり痛いと思うが」


めり込みはしても皮を破ることは無くなる…はず。

めり込んだ勢いで骨が割れるとかの危険は無い。が、目や口の中等の脆い所に当たれば最悪死ぬと見てる。

目は脳に近い場所。目に大きな衝撃が走れば脳にも影響があるだろうし、口に関しては高温の金属を受ける訳だから身体が拒否反応を起こしてどうなることか…


表面に銃弾が当たって無傷なら流石に大丈夫だと思うが。

まあ目や口の中を狙ってくるレベルのプロはまずいないだろうし、心配はいらないだろう。


が、念には念を入れる。

銃弾を無傷で防ぎ切るようになるまでは、危険な仕事に連れていくつもりはない。


「じゃあそれ以上に鍛えれば安心だね。犯罪者撃退のお手伝いもするよ」

「それは助かる。だけど最初は被害者の心のケアをメインにお願いすると思う」

「…あ~、確かにアリエルさんはどう見ても怖がらせる側だからね」

「…好きで怖がらせるような見た目してないんだけどな」


ちょっと失礼な気がするが、事実なので何も返せない。

見た目幼女の二人には頑張って癒しを振り撒いてもらおう。


…あ、犯罪対応の前に警察の上層部に話を通しておかないとな。

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