浸る体
書きました
しかし、気になる点がある。いつ俺の首に怪我ができたのだろう。やつらとの戦いでは何もなかったはずだが...
ぐぅ...体が痺れる。なんなんだこれ、気が遠くなる...
『へへへ、確実にこのガキの首にあたったはずだ...俺の風透毒が』
俺は気を失った。何も見えない真っ暗な世界へ導かれたようだ。何も感じれない。不思議な場所だ。
「どうしました?大丈夫ですか?!?!どうかご返事を!!!」
俺はやつらのボスが頭の回らないやつだと思っていたがそれは違ったらしい。一回り上手だったか...
呼びかけに応えることもなにも出来なかったのが情けない。人の家に上がらせてもらってこんな事になるのは迷惑なことをしてしまった
すると俺を呼びかける声が明確に聞こえてきた
「お願いです!!!起きてぐださい!!!貴方はもっと生きるべきでず...!」
はっ...と俺は目を覚ました。
俺は俺を呼んでいたワードが気になった、もっと生きるべき。
こんなに人に泣きながらお願いをされたことは無かった、いったいなんでここまで必死に言ってくれるのだろう
「あ...........よかったです......。本当に」
なぜそんなに全力で呼びかけてくれたのかを問いた
彼女はこう答えた"もっと貴方に助けられたい人がいる"と
俺に助けられたい人がいる?心から嬉しい。
なぜなら俺の誓いは、人は人を助けるべき。だからだ。
非常に理にかなっている。
「助けてくれてありがとうございます。でもいったいどうやって助けてくれたんでしょうか?」
聞くと事細かに自身の"能力"について教えてくれた
「私は、治癒をする事ができます。ただし触れたものをです。そして貴方が首元から血が出ていて...さっきの話になっちゃうんですが...首に口をつけました。それで傷自体は治ったんですが体に毒が回っていたようすでした。私は毒は治した事がなかったんです、しかし私自身がさっき首元に口をつけた事によって毒に対しての治癒を覚えることができました。それで治す事ができたんです」
なるほど
傷口に毒が残っていたから俺が生き返ることができた理由にもなっているという事か。
もし洗い流してなんかいたら俺は助かってなかったのかもしれない。
さらには彼女の癖によって助けられたと言う事にもなるわけだ
俺は謝った。
この家族に心配させた事が一番申し訳ないと思っている。
母親はリタちゃんを心配させないためおもちゃなどで遊んでいたと聞いた
俺はこの家族に感謝をし家を後にする事になった。
「待ってください。名前を言ってませんでしたね。苗字がドノルウェで。姉の私がリクと言います。そして母親がライアです。まだ名前は聞いてませんでしたね。なんという名前なのでしょうか...?」
俺は答える
「俺の名前は"リワード・ログ"です」
次回も書くのでよろしくお願いします