放て
続きを書きました
「あ?何怒ってんの?このガキが迷子だったから助けてやろうと思ってただけだぜ?」
たとえ迷子だとしてもこいつらみたいなあからさまな悪のオーラが滲み出てるのは少女にとっては怖くなるだろう。声をかけたら嫌がられてそれが連中の気に障ってこんなことをしたのだろう。
「ダサすぎる。この子に拒まれたからってこんなことする必要ないだろう。余裕ないやつだな脳みそバクテリアくらいのサイズなんか?いやバクテリアに失礼だな」
「こんのクソガキがぁ!!!調子乗ってんじゃねぇぞ!二度と喋られねえようにしてやる!!!お前ら行くぞ!ぶっ殺してやらぉぉぉぁぁあああ!!!」
こうやって煽られただけで「殺す」か。
にしてもプライドもクソもねえ、1人に対して感情だけで3人でまとめてかかってくるとは、だがそっちの方が楽だ
「君。安心して。俺の後ろにいればいいよ」
上手いことかかってくれたようだ。煽ったのにも理由がある。感情のコントロールが効かなくなると何も考えられなくなる。そのため正面から来ることが多い、頭が回るやつは別だが。
「動かないとはなぁ!バカがぁ!!!」
その瞬間俺は片目を瞑る
一気に力が解き放たれて目の前に"稲光"が現れる
ビリッバリッバリビリッ!ビリバリビリ!
「バチバチバチバチバチィィィィ!」
「グガハァ!ガァァ!.........」
俺はこの瞬間に目の前に電気のガードを張った。
本当にガードを張っただけだ、だがこいつらには耐えることが出来なかったようで白目むいて撃沈した。
「あ...マジか」
実際もっとやり合えるかと思っていたから想定外だった
とりあえずこいつらは当分動かないだろうから通報でもしておこう
「お兄さん。ありがとう!こんな人達やっつけてくれて」
少女に怪我などが無いみたいでよかったトラウマになってないといいが、元気そうだからよかった。
しかし、サインが破られてぐしゃぐしゃになっている。
よく見ると裏には、お肉、牛乳、キャベツ、にんじん、などといったことが書かれていた。
おつかいを終わった後帰り道に絡まれたということか?
しかしそれだと食材はどこに...
「あの、聞きたいことがあるんだけど。おつかいしてたのかな?」
「ああ!!!タダンさんからサインもらえたのうれしくてわすれちゃってた!」
そういうことだったのか。無邪気な子供ながらの答えだ、それなら安心した。てっきり食材までもやこいつらに何かされたのではと思ったがそういうことではないらしい
ならばこの子のことと家のことも考えて買いにでもいくか
「じゃあお兄さんもおつかいに付き合ってあげるよ。もう危険が及ばないようにね」
それからして不器用ながら紙を丁寧に繋ぎあわせ、何の食材が必要かを確認しさっきのところまで戻った
買い物を終えてからこの子の家に戻る時に俺は少女にあることを伝えた
「さっきのひどいやつらのことなんだけど...人じゃなくて"恥晒し"っていうのが本当なんだよね」
少女は俺の言ったことの意味はわかっていないようだが、元気に了解の合図をくれた。
次回も書くのでよろしくです