あなた、透明人間を何度も轢いてますよね?
車で走っていると、後ろからパトカーに呼び止められました。
交通違反の類いは、全くしていないはずなのに。
僕は、なぜか警察にずっと追われていたみたいでした。
はてな?がずっと頭のなかで、グルグルと巡り続けていました。
「あなた、透明人間を何度も轢いてますよね?」
警察の口から放たれた、透明人間という言葉に、しばらくは思考が鈍ったままでした。
透明人間は透明なだけで、当たれば痛いし、ケガをするということを強く言われました。
左折時に透明人間を轢いた容疑で僕は、連行されてしまいました。
しかも、13回という、とんでもない回数だといいます。
僕は、ふと思いました。
他の人は、なぜ透明人間を轢かなくて済んでいるんだ?と。