第一話*夢の始まり
主人公も不思議な世界に飛ばされていますが、文章もぶっ飛んでたりします。頑張りますが、もしもの場合は許して下さい。
「ばいばーい」
「また明日ねー。」
私はみんなに挨拶をすると急いで駅の改札を通った。
改札といっても都会のような機械ではなく、駅の職員さんが一人で切符をカシャンとするものだ。
都会の人には考えられないかもしれないが、人が少ないのでそれで十分成り立っている。
朝は少し高校生で混雑しているけど…。
私はいつも通りに定期券を見せ、いつも通りの一両目に座った。
今の時期の6時電は3年生が卒業しているので、人気が少なく、乗っているのは私と、痩せている中年のおじさんと、30くらいの化粧の濃い女の人だけだ。
2人とも外を見ている。
別に外には木しか無いのに。
いつもは終電で帰るが、最近春季課外のおかげで早く帰れている。
まぁ課外が無いのが1番嬉しいのだけれど…。
汽車の中は適度に暖かくて眠くなってきた。
浅い眠りだったので、アナウンスが流れる度 目が覚めた。
「次は〜駅。〜駅。」
そろそろだと思い、眠い目を開け、マフラーを巻いた。
その後ドアに近づき外を見た。
しかし、窓は曇っていて何も見えない。
その瞬間にドアが開いた。
プシュー ガタン
開いた瞬間私は頭が真っ白になった
目の前には何も……ない
いや、語弊がある。
あるのは森と、舗装されていない道路だ。
そして私は道の真ん中に立っている。
振り返ると、今まで乗っていた電車も、駅もない。