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父がつくったゲームに攻略本持ったまま転生した話  作者: 追試
第1章:ダンプ、スライム、攻略本。
3/6

すげー音がして、振り返ったら


父親が死んでから5年だっけ? なんでもいいや、俺と母さんは家を売って、小さめのアパートに引っ越すことになった。

それで、部屋の整理してたんだ。



ほとんど開けてない物置だったから、なんか古本とか古着のにおいが充満してて。




しばらく片付けてたら、奥の方で「マナトへ」って書かれた箱を見つけたんだ。


多分、父親の字だって思った。で、開けたら、ゲームソフトと分厚い本が出てきた。


パッと見てわかった。「あ、これ<ドラゴンズ・サガ>じゃん……」って。



父親がなんでここにこれを隠してたのかはわかんねー。

しかも俺の名前まで書いて。サプライズプレゼントのつもりか?モニタリングかなんかかよ?


そんなつまんねーこと考えながら、片付けサボって、パラパラと攻略本めくったりなんかして。


ふーん、<よろいスライム>だってよ。なんか、モンスターのネーミングに、時代感じるわ。


でもなんか、そんな感じで攻略本めくってたら、やっぱこう。なんかすっげー昔を思い出してきて、嫌な気持ちになってきて。



悪いけど、これは俺、新しい家には持ってきたくない、って思った。


箱にゲームと攻略本戻して、二階の階段降りてさ。母さんに気づかれないようにサンダルはいて、外に出て。


小雨が降ってたんだけど、小走りで家の前の道路を横切って、粗大ゴミ置き場に向かって走ったんだ。

引越しで、家のいらないものが全部積んであったからさ。そこに隠して捨てるつもりだった。



で、道路横切って、ゴミ置場に来たところで、恐竜の断末魔みたいな、重い金属がアスファルトにこすれる、すげー音がして、振り返ったら。



ダンプ。

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