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黒い影

イブをバイクの後ろに乗せ自宅へと帰る。

驚いたのは彼女が布きれ一枚を羽織っているだけの全裸状態であったこと、

また年齢にしても18歳だという、にしては若干童顔なのだろうと思ったが当然、口にはしない。

俺からしてみれば妹位だろうか、実際に18歳の妹がいるが並べてみればイブのほうが若干年下に見える。


「とりあえずシャワーでも浴びてすっきりすると良い、着替えは用意しておくから」

部屋の灯りをつけシャワールームを指さしながら言う、イブは軽く「うん、ありがと」と返してきた、とても耳触りの良い声だ。


イブの着替えは妹が泊りに来た際のもので代用、サイズ的に会うかはこの際だ。

シャワールームから聞こえる水音を微かに聞きながら、これまでの流れを思い返してみる。


抱擁のあと、俺はカプセルの中からタブレット端末のようなものを取り出した

「とりあえずこの中にあるもので、持ち運べそうなものはこれぐらいしかないな」

それをイブに手渡すと両手で大事そうに抱きしめた、記憶は無くとも本能で大切なものであると解るのだろう。


「あとの調査は明日にして今日は俺の部屋に帰ろう」イブは軽く頷き傍に寄ってくる、軽く肩を抱き寄せながら沼から上がる。

すると端末のディスプレイが緑の光を放ち始め、見たことのないの文字が浮かび上がる。

それに反応するかのようにカプセルが微かな振動と再び赤い光を放ち始めた。

俺の軍人としての感覚が働いた、嫌な予感がする。


振動は激しくなりやがて耐え切れなくなったのであろう、カプセル自体が音もなく崩壊を始めた。

溝に沿ってパネルが剥がれ落ちていき、やがて粒子状になり空気中に霧散していく、5分ほどでカプセルは完全に消失し元の姿であろう沼に戻った。

タブレットはカプセルの崩壊が終わると同時に光を失い何事もなかったかのように沈黙した。

「タブレットがカプセルからある一定の距離を離れると自動的に崩壊する仕組みだったのか」

俺は自問するかのように呟いていた。イブはそんな俺を不思議そうに眺めていた。



時は戻り、夜空が少し明るみを帯び始めた頃、今度は空に幾筋もの赤い線が降り注いだ。先ほどの光よりも大きいが、やはり音や衝撃波といったものはない。明らかに同種の現象である。

先ほどと違ったのはどこに着地するでもなく空中で静止し、やがて光量もおさまりそして何事もなかったように消えた。


その消えたであろう位置から3つの小さな影が地上に落下していく様を見たものはいないだろう。

影の大きさは3mほどの巨人を思わせる人型、一見重そうに見えるが地面に対して浮いているようで、足跡等は刻まれていない。

影はイブのカプセルが落ちたであろう場所を特定しているかのように、やがて空気に溶け込むように消えながら真っ直ぐと地面を滑り出した。

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