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世界最強の劣等生剣魔士  作者: 高橋創将
春の襲撃編
37/49

春の襲撃編 リスタート

 ■■■


「どうして?」


「何が?」


 入学式当日。

 蒼翔は緋里に問い詰められていた。

 それはそうだ。先月まで全国全学年1位だった男が定員100名中50位と、体調が悪かったんではないかと思う程低い順位だった。


 その理由を問い詰めようとしている彼女に対しそれを察した彼は。


「……これは国からの命令だ」


「あっそ!ふーんだ」


「な、なんで拗ねてるんだ……」


 彼女は口を膨らませてそっぽを向いてしまった。


 ■■■


 入学式直前、某ヤンキー達に絡まれ瞬殺した蒼翔。

 そのヤンキー達のリーダーが松田家のご子息松田光喜だったことに驚いたが、入学式が始まり姉の緋里の挨拶が始まった時には既に忘れていた。


 そしてその日学校が終わったあと、生徒会室に来るように言われていた為そちらに向かう。


「──刈星蒼翔君、刈星緋里さん──明日私達生徒会役員全員と、模擬戦をしてくれないかしら?」


 出会って数分、彼女達に挑戦状を叩き付けられた。

 理由は双子が揃って不正をしていたんじゃないか、ということ。


 確かに《与えられし名》以外が全国全学年1位と3位なんてありえるわけが無い。


 その不正を暴くために模擬戦をするのであろう。

 めんどくさいな、と思いながらもそれを承諾して家に帰る。


 ■■■


 何事も無く(・・・・・)家に着き、ニュースを見ながらくつろいでいたところにインターホンが鳴る。


 現れたのは当学校の保健師犬界ミイナだった。


 要件はただのストーカーであった。学校から尾行して来て家をつきとめ、我慢できなくなってインターホンを押したとのこと。ちなみにストーカー理由は、双子同士で不純性行為をしているのではないか、と興味を持っただけだそうだ。


 その後警察を呼んでお帰り願った。


 ■■■


 翌日。挑戦状を受け生徒会と模擬戦をした。

 蒼翔1人で(・・・・・)生徒会全員に勝った。


 ■■■


 その帰り道。突如として現れた因縁の相手《消える暗殺者》と対決。倒し損ね、最愛の姉緋里と何故か犬界ミイナを拉致された。


「く、くっ、くっそおおおおおおおおおおお!!!」


 理性を失い情緒不安定になった蒼翔は、辺り一帯を焼け野原にしてしまった。

 死傷者約1万人。


 遼光達が駆けつけ、なんとか落ち着き元へと戻った蒼翔は途方に暮れていた。

 そんな中彼の元に1人の人物が訪れた。


 その者は天童光優と名乗った。


 彼は遼光の古い友人と言い、《消える暗殺者》の打倒と緋里達の救出を手伝うと言った。


 その後防衛省の中村大臣から《消える暗殺者》の居場所を教えて貰い、急遽参加した包帯グルグル巻きの光喜と共に3人で向かうことにした。


 色々あったが《消える暗殺者》の元へ辿り着けた。


「やぁ蒼翔。よく来たね」


「貴様を殺すために来た。さぁ緋里を返してもらおうか」


「へぇー?犬界ミイナの方はいいのかな」


「別に構わん」


「いいのか兄貴!?」


「まぁその緋里ちゃんって子はもう死んじゃってるけどね」


「なっ──!?」


 蒼翔の瞳には山積みになったぐちゃぐちゃの肉がうつっていた。


 直感でわかる。これは緋里だ──


 彼は殺したのだ。


 緋里を。


 大切な姉を。


 家族をまた(・・・・・)──


「き、き、き──」


「蒼翔殿落ち着いて!」

「兄貴気持ちはわかるが落ち着け!」


「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 瞬間、蒼翔から光が発せられると共に暴風が辺りを襲う。


「キタキタキタキタキタ!これぞ僕の望んだ覚醒する蒼翔!ちょっと色々すっ飛ばして、僕の楽しむ時間があまりなかったけど、まぁいいとしよう!この世界をどれだけ弄り、巻き戻してきたことか……あぁ!蒼翔!さぁ!蒼翔!真の覚醒をしたまえ──!」


「うわぁぁぁぁぁぁぁァァァァ!」


 ──蒼翔。


 直後彼の脳内に響く女の声。それと同時に我に返る。この声の力だろうか。


 ──落ち着いて蒼翔。


 ──これは別世界。


(何を言って──)


 ──私があの人の元へ連れていく。


 ──だから落ち着いて。


 世界が光に包まれた──

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