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人生楽しく異世界転生  作者: 初雪
第二章三年前へ
10/15

初クエスト

誠に申し訳ありませぬ。

またもや文章短いです。

その上更新遅くてすいません。

今回からヒロイン?の登場です。

さて、私ルシウス・アンタレスは、今、異世界転生初のクエストを受けております。

ああ、今こうして何の違和感も・・・あるけども、クエストを受けられるのがなぜに、こんなにもうれしいのか。

今受けているクエストは四つ。

・薬草採取

・ゴブリン討伐

・オーク討伐

・キラーラビット討伐の四つでござるにて候。

今はせっせと薬草集めとるでやんス。

え?なんで四つも受けてるかって?

それはだね・・・・・・



何とか兄さんをごまかすのに成功した次の日。

「あ、ミリスさん、これ受けます。」

って言ってミリスさんに薬草採取のクエストを受注したら。

「何言ってるんですか、ルシウス様、あなただったらそうですね、これと、これと、ああこれもいけますね。」

って言いながら三枚の紙を渡してくるもんだから、「なんです?これ。」って聞いたら。

「いやいや、ルシウス様、何ってクエストに決まってるじゃないですか。」

「え?俺薬草採取に・・・」

そういって口答えしようとしたら。

「ルシウス様?ルシウス様は、森の薬草を絶滅させる御つもりですか?」

「はえ?」

絶滅って大袈裟な。

「いえいえ、全然大袈裟じゃありません。ルシウス様のステータスだと簡単にできます。」

真顔も真顔、滅茶苦茶真剣な面持ちで言われた。

「え?マジすか。」

「はい、マジです。」

やけにマジの部分を強調するな、ミリスさんは。

「なので絶滅を防ぐために、複数受けていただきます。」

まあ、理由があるんならむしろウェルカム!

「わかりました、実力試しにちょうどいいですからね。」

「ありがとうございます。ではお気をつけて。」



と、言うことがあったわけなのさ。

薬草を見つけては、《創世魔法》で作った≪アイテムボックス≫に入れていく。

ちなみに、ルシウスは何の気なしに《創世魔法》を使い≪アイテムボックス≫を作っているが、≪アイテムボックス≫は本来高位の空間魔術師によって作られるものなのだ。

で今採取できた薬草は50本、依頼には20本でいいってあったけど残りの30は自分の実験用にとっておいた。

まあ薬草は終わったから次はモンスター類を・・・・

ガサッ!

突然に揺れだす草むら。

何が来るのかと身構えていると。

「ぷぎゃ!」

一人の女の子が草むらから這い出てきた、訳のわかんない効果音?とともに。

「何やってんの君?」

この発言は本心からくるものだ、別に少女が裸でナニをやっていたのかを知りたいわけじゃあない。

「・・・・・・・」

やけに静かだと思ったら気絶してた。

少女が気絶してるのをいいことに、すかさず鑑定眼!

で、この子のステータスはっと。



・・・・・・・・・ 状態異常(空腹)


age:11

lv:1



ステータス


筋力:E(A)

魔力:A

精神:B

知力:⑨

運:F

俊敏:C(SSS)


犯罪履歴:

職業:ニート


スキル

喰殺(しょくさつ)


称号

喰らい尽くす者、⑨の申し子、(笑)



「!?なにこれ、知力のところがマル・・・9?何ぞやこり。」

まあそれはどうでもいいけど、俊敏の補正値すごすぎないすか。

「もしかしてこのスキルか?」

そう考えた俺はスキル《喰殺》に鑑定をかける。


《スキル:喰殺》・・・なんでも喰らえる能力。空腹時に筋力補正。


あり、ちがったかな。

じゃあこっちか。


《称号:喰らい尽くすもの》・・・スキル喰殺の習得により獲得。空腹時に俊敏補正。 


おお、ビンゴ!

にしても、この補正は卑怯じゃない?いやまあ、チートの俺が言っていい事じゃないんだろうけど。

それにしても俊敏5段階アップよ?

俺が闘気使っても追いつかれる。

まあそれは置いといて。

なんでこの子が裸なのか、急に気絶したのか、そもそもこんなところで何していたのかが問題だなうん。



「プハッ!ゴチになりましたです。」

そういった少女の目の前に積まれた携帯食料のごみの山。

さっきまで晒されていた彼女の裸体は俺が取り出したシャツで覆われている。

「・・・あえて何も突っ込みはしないけど、君名前は?」

鑑定使っても名前がわからなかったんだよな。

「いえ、私は奴隷だったので名前はないです。」

「そうなのか?でも職業のところ無職になってたけど・・・」

あ、鑑定眼使ったって言ってるようなもんじゃねえかこれ。

「あり?そうなんですか?」

「うん、無職。」

「はて?なんででしょうか。」

心底不思議そうに首をかしげているが、なんとなく、無職の予想はつく。なぜなら。

「あ、デザートあります?」

なんて言ってくる。もうすでに俺の二日分の携帯食料を食べているのにもかかわらず。

「なあ、お前さあ奴隷やってた頃もこんなに食べてたのか?」

「はい!前のご主人はとっても気前の良い方でした。」

まるで閉じていた蕾が開いたかのように少女は笑った。

その反応があまりにも予想外で俺は少しの間固まった。

「そうか、よかったな。」

正直、こんな時になんて声をかけてやればいいのかわからない。

突然だが俺は奴隷ってやつが嫌いだ。

いや、奴隷という括りが嫌いだ。

それでも彼女は笑った。

「お前は、これからどうしたいんだ?」

俺は少しためらいがちに彼女にそう聞いた。

花びらのように繊細に見えたこの少女を、なぜか傷つけてしまいそうな気がしたから。

そんな気がしていたのに・・・

「う~ん、どうしましょ?」

そういって、彼女は首をかしげた。

その顔を見て俺は思った、特に理由はなかったが、これを言わなくてはいけない気がした。

「だったら、俺とくるか?」

これが俺とエリナの出会いだった。






「それでだ、エリナ、俺と一緒に来るにあたってなんか聞きたいこととかあるか?」

そういうと、エリナはさっき突然ついた名前にもかかわらず、その名前を呼ばれ、うれしげにこう言った。

「えーと、ルシウスはここで何やってたの?」

「あっ、しまった、クエストの途中だったの忘れてた!」

不味い。エリナの登場があんまりにも印象的過ぎてすっかり忘れてた。

「ルシウスって冒険者だったんだ。」

何かに納得したようにうなずくエリナ。

「ん?どうかしたのか。」

「いや、ルシウスはこんな森の中で何やってたのかなあっておもって。」

まあそれは当然の疑問か。

「ああそういうことだ。それよりも不味いなぁ、どうする?いっぺん町まで・・・」

そこから先を言わすまいと、エリナは大声で叫ぶように言う。

「ルシウス、私も一緒に行く!」

顔を見ると目がキラキラしている。

『おっす、オラエリナ、わくわくすっぞ!』とでも言いたげな顔だ。

少しためらってから仕方なくこう告げる。

「はあ、しょうがないか、わかったよ、じゃあ行くか。ああ、あと―


俺のことはルーシィと呼べ。」







最後までありがとうございました。

今のところ考えているんですがそろそろ『学校編』にしてみようかと思っとります。ハイ。

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