第4話
どうも鈴宮です!最近少し更新が遅れてるなぁと節々感じてはおります…笑
原因としては曜日感覚が終わってるせいで3日に1回が遂行できてない事ですかね。
それはさておき!第4話も少し冷たい空気感がありつつも少しづつ進んでいく2人の歪な関係性を描いております!ぜひ!お楽しみください!
放課後。
冬の空は、少しだけ曇っていた。
深琴は教室を出て、いつもの帰り道を歩いている。
後ろから、足音。
振り返らなくても分かる。
「……朝比奈くん」
「なに」
すぐ後ろから声が返る。
深琴は前を向いたまま言う。
「今日もいるんだ」
「いる」
短い返事。
深琴は少しだけ笑う。
「ほんとにストーカーみたい」
「そう?」
「そうだよ」
深琴は歩きながら肩をすくめる。
「普通、ここまでついてこないでしょ」
怜は少し考える。
「でも深琴、帰るじゃん」
「帰るけど」
「じゃあいいじゃん」
深琴は一瞬言葉に詰まる。
それから小さく笑った。
「意味わかんない」
二人はそのまま歩く。
住宅街に入ると、人通りはほとんどない。
冬の風が少しだけ強くなった。
少しして、深琴が言う。
「ねえ」
「なに」
「朝比奈くんってさ」
少し間。
「いつから見てたの?」
怜の足が、ほんの少し止まる。
深琴は気づかないまま歩く。
「見てたって?」
「私」
深琴は振り返る。
「いじめられてたの」
「知ってたんでしょ?」
怜は少し考える。
嘘をつく理由も、あまりない。
「うん」
深琴は少し黙る。
「……いつから?」
風が吹く。
沈黙が少し続く。
怜は普通の声で言った。
「二学期の最初くらい」
深琴の目が少しだけ大きくなる。
「……え」
文化祭より前。
いじめが始まるより前。
深琴は数秒黙る。
それから言う。
「なんで?」
怜は答える。
「分からない」
深琴は眉をひそめる。
「分からないって」
「ただ」
怜は少しだけ視線を落とす。
「目に入った」
それだけだった。
深琴はしばらく何も言わない。
普通なら。
気味が悪い。
そう思うはずだった。
でも。
深琴は小さく息を吐く。
「……ほんと変」
怜は何も言わない。
深琴はまた歩き出す。
数歩進んでから、振り返る。
「ねえ」
「なに」
深琴は少し考える。
それから言う。
「それ」
「なに」
「ストーカー」
「続けるの?」
怜は迷わない。
「うん」
深琴は一瞬黙る。
それから小さく笑った。
「じゃあ」
前を向く。
「帰ろっか」
二人はまた歩き出す。
冬の空は、まだ少し暗かった。




