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第3話

どうも鈴宮です!僕今回の深琴と怜の距離感が特に好みなんですよね!物語を作る上で大切なのは自分が好きになれるかどうかだと思うんですよ、なので自分でもちゃんと好きって言えるような距離を作れたのは僕としてもいいなって思います笑

それでは第3話もお楽しみください!

放課後。

校舎の影が、少し長く伸びている。

冬の空気はまだ冷たいけれど、二人の間に流れる沈黙は、どこか静かだった。

怜は、深琴の少し前を歩いていた。

距離は、二歩分くらい。

近くもなく、遠くもない。

その距離を保ったまま、二人は同じ方向へ歩いている。

しばらくして、深琴が口を開いた。

「朝比奈くん」

「なに」

振り返らずに答える。

少し間があった。

「……なんで」

深琴の声は小さい。

けれど、はっきり聞こえた。

「なんで、毎日いるの?」

怜は少しだけ考える。

答えは、すぐには出なかった。

「……なんとなく」

それだけ言った。

深琴は少し黙る。

そして、小さく息を吐いた。

「なんとなく、か」

呆れているわけでも、怒っているわけでもない。

ただ、言葉を確かめるみたいに繰り返した。

また沈黙が戻る。

少し歩いてから、深琴がまた言う。

「私さ」

怜は何も言わない。

「昔から、こうなんだよね」

「こう?」

「一人」

あっさりした言い方だった。

特別な重さもない。

ただ事実を言うみたいに。

「友達とか、あんまり続かなくてさ」

深琴は少しだけ笑った。

「別に、嫌われてるとかじゃないんだけど」

「……たぶん」

少し考える。

「私が、人と距離取るからかな」

また沈黙。

怜は何も言わない。

深琴もそれ以上は続けなかった。

しばらく歩く。

住宅街に入ると、人通りはほとんどなくなった。

いつもの帰り道。

深琴が少しだけ歩幅を早めた。

そして、怜の横に並ぶ。

いつもより近い距離。

「朝比奈くん」

「なに」

「私のこと」

深琴は前を見たまま言う。

「変だと思わない?」

質問は静かだった。

でも、少しだけ本音が混ざっている気がした。

怜は少しだけ考える。

そして言った。

「……思わない」

深琴は少しだけ眉を動かす。

「ほんと?」

「うん」

「じゃあ」

少しだけ間。

「なんだと思ってるの」

怜は答える。

「深琴」

一瞬、空気が止まった。

深琴が少しだけ驚いた顔をする。

「……いま」

「うん」

「名前」

「言った」

怜は特に気にした様子もなく言う。

深琴はしばらく黙っていた。

それから、小さく笑う。

「変なの」

そう言いながら、少しだけ怜の方を見る。

「ストーカーのくせに」

「かも」

怜は否定しない。

深琴はまた笑う。

今度は少しだけ柔らかい笑い方だった。

少し歩いてから、深琴が言う。

「でもさ」

「なに」

「嫌じゃないよ」

怜は黙る。

「毎日いるの」

深琴は前を見たまま続けた。

「ちょっとだけ」

「安心する」

風が吹いた。

二人はそのまま歩く。

しばらくして、深琴が言った。

「ねえ」

「なに」

「明日もいる?」

怜は迷わない。

「いる」

深琴は少しだけ笑った。

「そっか」

それだけ言って、また歩き出す。

冬の空は、少しだけ薄くなっていた。

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