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リベンジトリートメント

作者: 小波

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リベンジトリートメント


note

永野彗

復讐みたいに丹念とトリートメントは眠くてもシャンプー後には欠かせない。

こんな私はわたしを大事にしてるんだろうか?眠くて眠くて髪なんて洗う余力どこにあるのよ。だけど明日もさらっとさせて外へ行く予定がある。自分のためだけど人のために綺麗でいようとしてきた。だけどたまに息が切れてる。丁寧な、丁寧に、見える人にどこか癒されて生きてる。美しい人の陰に体力を削った努力がある。毎日の習慣の中にすっかり馴染んだトリートメントはとろりとした薄紫色の液体。今日までの努力を無駄にしない。明日を諦めない。そういう意気込み。負けない負けない自分に負けない。こんな糸をたくさん張って朝の眩しさに倒れないように歩き出す。昔『そのままでいいよ』とあの人がちょきんと切ってしまった糸は私を混乱させてしまった。だからもう探してないよ、同じ匂いをさせてくる男に。

息を吐いて洗い流して、ああスッキリした。

ありがとうございます。

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