《世界は七色でできている(はずだった)》
の世界では、人も物もすべてが“色”に祝福されて生まれる。炎の赤、癒しの緑、水の青、光の黄……それぞれが特有の力を宿し、属性を持たぬ者は“ただの人”とされる。主人公カイルは、そんな無属性の少年。しかし、彼には誰よりも色を愛する心があった。
育ての親であるドワーフの職人夫婦に囲まれ、装飾と色彩に没頭する日々。工房で宝石の微細な色の揺らぎにときめきながらも、自分に色がないことをどこかで受け入れていた。
ある日、炎朱(えんしゅ)という都市への配送任務を言いつかり、未知の色を探す旅に出るカイル。しかしその途中、突如現れた黒雲と“灰色”の魔物に襲われ、彼の世界は一変する。
意識を失う直前、「実験体、無属性、確保」という謎の言葉。そして彼の中で、誰にも知られていない“忘れられた色”が静かに目覚めはじめていた──。
育ての親であるドワーフの職人夫婦に囲まれ、装飾と色彩に没頭する日々。工房で宝石の微細な色の揺らぎにときめきながらも、自分に色がないことをどこかで受け入れていた。
ある日、炎朱(えんしゅ)という都市への配送任務を言いつかり、未知の色を探す旅に出るカイル。しかしその途中、突如現れた黒雲と“灰色”の魔物に襲われ、彼の世界は一変する。
意識を失う直前、「実験体、無属性、確保」という謎の言葉。そして彼の中で、誰にも知られていない“忘れられた色”が静かに目覚めはじめていた──。
第一話 彩られぬ者
2025/07/30 19:45
第二章:赫式(かくしき)と灰の目覚め
2025/07/31 17:00
第三章:赫焔の式と紅蓮の都・炎朱
2025/07/31 21:00
第四章:紅蓮都市と、赤の神殿
2025/08/02 03:31
第五章:紅蓮都市の深奥にて
2025/08/02 23:01