表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/56

幕間 ~女神のお仕事~ その1

 世界の狭間。


 見上げれば、どこまでも続く青い空。一つの世界に繋がっている。


 見下ろしても、どこまでも続く青い空。もう一つの世界に繋がっている。


 その間の、水面(みなも)のような場所。


 通常世界と異世界テラスペラズを繋ぐこの地で、女神セイクリッド・チカは。


「……『第一の試練(ファーストトライ)』はクリアしたようですね。これにより基礎を習得したみたいで……何よりでございます」 


 オフィスのような空間を生成し、持ち場のデスクでカタカタとパソコンに打ち込み。


 もちろん格好(かっこう)はスーツ姿。豊かに膨らんだ双丘(むね)はワイシャツからはじけそうだ。ストッキングで明瞭(めいりょう)になったしなやかな美脚は実に(なま)めかしい。


「次は勇者たちと上手くやっていけるかどうか……まぁ、彼女の人格(じんかく)なら問題ないでしょう」 


 コーヒーを一口、(すす)る。(くちびる)から漏れる吐息(といき)はどこまでも大人びている。


「さて、チェックしましょう」 


 瑠璃色(ラピスラズリ)の長髪を揺らし、(りん)として立ち上がる。


 ペンを取ってホワイトボードの一行目に書き込み。


書かれているのは、四つの段階。計画書のようなものだろうか。


「ふむ。発展途上(はってんとじょう)ですね。まだまだ、ここからでございます」 


 ペンを置き、ヘアゴムで髪を(まと)める。


「次は『第二の試練(セカンドトライ)』でございます。基礎の反復は心労(しんろう)になるでしょうが、気張ってくださいね。小鳥遊(たかなし)有希(ゆき)様」  


 再びデスクに向かって作業を始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ