最終話 突然の終わり
その頃、災厄の扉の前
「がはぁ!な、何で俺を殺す?俺は後継者様だぞ」
後継者が言う。
「あなたは使い物にならないからよ。
今まで、育ててやったのにまさかやられてくるなんて!
本当に使えない抜け殻ね」
ルーシィはそういった。
「ふざけ・・・」
シュパン!
ドサ。
後継者がルーシィを斬りかかろうとしたとき後継者の首が落ちる。
斬ったのはアルスだった。
「使い物にならないものはこうして斬ればいいだけだ。
それよりも他の扉から魔物共は出ているのか?」
アルスがルーシィに向かって聞く。
「ええ、順調に出ていますよ。
この魔物たちはあの現世よりも遥かに強い魔物、強者の余裕で立ち向かう冒険者共はほとんどやられているはずよ」
ルーシィはそう答えた。
「それよりもやつの体が元に戻っちまったな。
どうする?
斬るか?」
アルスが聞く。
「平和の後継者よね、まぁ私達は私達なりに陰でゆっくりと攻めていきましょう。
相手が悪いと思うし、奴らが寿命で死んでしまえばこちらのものよ。
産まれてくる子がいなければの話だけど」
ルーシィはそう答える。
「いいじゃねぇか、平和の後継者共対災厄の者共達の戦い。
いい結果になるんじゃねぇか?」
アルスは言う。
「そうね、いい結果になるといいけど」
ルーシィはそう言いアルスと別れた。
その頃、ユウトたちはというと
「ここが、ゲルドのダンジョンなのね。
ここに災厄の扉が開いているのよね?」
アズサが聞く。
「うん、行こう。
感づかれてるかもしれないし」
僕たちはダンジョン内に侵入した。
中に入るとこのダンジョンには生息しないはずの魔物が溢れている。
このままじゃこの世界は。
僕たちは最深部を目指し魔物共は斬りまくり最深部まで目指したのだった。
そして、
「はああ!!!」
グギャ!
最後のゴブリンをやっつけとうとう最深部までたどり着いた。
この先に災厄の扉があるのね。
ルーシィとかアルスとか言う者共がいるのかな?
ユウトの力に成りたい。私も魔法で活躍して見せる。
三人は最深部の扉を開けた。
そしてそこには
「あ!あれは!」
そこには白いオーラを解き放つ扉が開いていた。
「あれが災厄の扉?!」
僕たちはあ然とした。
大きい扉、そこから大量の魔力を感じる。
「扉を閉めよう!」
僕たちは災厄の扉を閉めようとしたとき。
「おやおや、これは平和の後継者共たちではないか」
謎の男が立っていた。
気配が無かった。
こいつやばいぞ。
「何だあなたは!まさか、災厄の者か!」
僕は男に向かって聞く。
「これはこれは自己紹介がなかったですね。
私の名はピリオ・マルク。
不幸が好きな男です」
男はピリオと名乗る。
誰だ?こんなやつ知らないぞ。
「閉めるのを邪魔するつもりか?」
僕が聞くとピリオは首を横に振り
「いいえそんなつもりはありませんよ。
ささ、お閉めください」
ピリオはそう答える。
僕たちは扉に手をかけてゆっくりと閉めていった。
そして完全にしまったその瞬間!
「あなた達は死ぬのです!
さようなら」
?!
僕たちは氷漬けにされた。
そして勇者の剣はすっと消えた。
世界が終わる。