第ニ話 資金とランク
ドラゴンを倒した僕たち。倒れている人をポーションで回復させた。
なんとか犠牲者はゼロ。人を守れた。僕が一番冒険者になってしたかった事だ。
誰でもいい、みんなを守りたい。
僕はドラゴンをアイテムボックスの中に吸い込ませる。
アイテムボックスは山や川とかそういうのは吸い込めないけど、ドラゴンや魔物、剣にポーションなどは吸い込めるのだ。
「アズサ、このドラゴンって売れるのかな?」
アズサに聞いた。
「まぁ、切り傷も無いし売れるんじゃない?というかこのドラゴンってなんてドラゴンなんだろっね。
名前知らないや」
アズサは僕に向かって言う。
確かにあのドラゴンは見たことないな。新種とか?いやいやありえないよ。
ドラゴンの新種なんて。
そう思いギルドへと足を向かい受付のお姉さんを連れて少し広い場所でドラゴンを出した。
「え、えっと?これはあの、ユウトさんが倒したんですか?」
受付のお姉さんは少し驚いた様子で僕に向かって言った。
「はい、倒しましたよ」
僕は自信満々で答える。
「あの、このドラゴン、新種です。それも、ウルトラドラゴンです」
受付のお姉さんは少し驚いた様子で言った。
ウルトラドラゴン!?確か、Sランク冒険者が倒すようなドラゴンだったはず。
僕の力はSランク冒険者よりも上だというのか?
「えっと、なんかすみません」
僕は謝る。
「いえ、ユウトさんのランクを検討して後で報告しますので少し待っていてください。
あと、このドラゴンを売るのでしたら金貨1000枚ほどです。
売りますか?」
受付のお姉さんが言う。
金貨1000枚・・・凄いこのお金があれば色々と強化できる。
「分かりました。売ります」
僕はお姉さんに向かって言った。
「分かりました。それでは回収しますね」
受付のお姉さんはアイテムボックスを使いドラゴンを吸った。
「はい、金貨もランク説明時のときに渡しますのでお待ちを」
そう言い受付のお姉さんはギルドへと戻っていった。
「僕たちもギルドの中で待とう」
「うん」
僕たちも受付のお姉さんの後を追いギルドへと戻るのだった。
そして数時間後
受付のお姉さんが戻ってきてこちらに近づいてきた。
「はい、ユウトさん。これは金貨です」
受付のお姉さんが渡した袋には沢山の金貨が入っていた。
「ありがとうございます」
僕はお礼を言う。
「それと、ユウトさんのランクですけど・・・確かCランクでしたっけ?」
受付のお姉さんが聞いてきた。
「いや、Eランクです」
僕は正直に答える。
「Eランクですね、それではランクは・・・Aランクまで上がりました」
受付のお姉さんは拍手をしながら言う。
A?!僕がAランク?!
「良かったねユウト」
アズサが笑顔で言ってきた。
「うん。本当にありがとうアズサ」
僕はアズサの手を握る。
「えっと、その方は?」
受付のお姉さんが聞いてきた。
「ケモ耳のアズサです。ユウトと一緒に居るものです」
アズサはそう答える。
「アズサさんはランクはどれくらいですか?」
受付のお姉さんが聞く。
「えっとね、確か〜」
アズサはアイテムボックスをあさり
「見つけた。これです」
アズサは一つのカードを見せる。
「こ、これは!?」
受付のお姉さんは手で口を隠している。
「あの、アズサ。それ何?」
僕がアズサに聞く。
「分かんない」
アズサはそう答える。
「そ、それはSランクの者が持つカードです。それを持っている人はSランク冒険者なんです」
受付のお姉さんはそう答える。
えー!!!
アズサがSランク冒険者?!