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第十六話 久しい者

街に戻り、宿屋で眠りに着いた。

 まさかマホに出会うとは思わなかったな。

 他のパーティメンバーはどうしているだろう。


 翌朝


 「せい!せい!」

 僕は宿屋の外で剣の素振りをしていた。


 どんな時でもアズサを守れるくらい強くならなくては。


 「おやおやこれはこれは朝から素振りですか?」

 声をかけたのは緑髪の男。

 僕はこの男を知っている。



 「やあマリウス。君こそなんでこんな朝から?

 マリウス、僕がパーティに入っていたときにあった冒険者。

 


 「俺は、朝の目覚めは早いのさ。

 ・・・それよりその左手はどうした?」

 マリウスが聞いてきた。

 やっぱり気になるのかな?



 「いや、何でもないよ」

 僕はそう答えた。



 「それにその剣・・・お前!まさか」

 ば、バレたのか!?



 「馬鹿になったのか?」

 え?!

 馬鹿?いやいや馬鹿じゃないよ。



 「いや、そんなことない。

 マリウスはさ呪い武器って知ってる?」

 僕はマリウスに呪い武器の事を聞く。


すると、



 「呪い武器?お前そんなもん集めてたのか?

 呪い武器ねぇ、まぁ知ってるって言ったらどうする?」

 マリウスが聞いてきた。


 「教えてほしい」

 僕はマリウスに向かって言った。



 「・・・・・・ふっ、いいだろう。

 この先にマチヤの街があるだろう。

 その先にダンジョンがあってな、そこには呪い武器があると聞いたことがある。

 しかも、呪いの力は強力で触った奴らは気がおかしくなって狂ったとまで噂がたった武器らしい」

 マリウスはそう答える。


 気が狂うか・・・この呪縛剣よりも強力なのか?

  

 「そっか教えてくれてありがとな。

 マリウスも災厄の扉を目指して頑張ってね」

 僕はそう答え宿屋に戻ろうとしたとき



 「なぁ、災厄の扉ってあるのか?俺は幻想だと思ってる」

 マリウスが唐突に聞いてきた。



 僕は立ち止まり


 「災厄の扉、その先は強力な敵が住んでいて扉をいつしか破壊しこちらの世界に入ってくるだろ?

 ・・・僕も見たことがないから強くは言えないけど、あるんじゃない?

  それにさ、もしかしたらもうこちらの世界に入っているのかもしれないしね。

 人間に化けたり、魔物に化けたりとかね」

 僕はそう答える。



 「そっか、ありがとな。じゃあまたどこかで」 

 僕たちは別れを告げて僕は宿屋へと向かった。



 「・・・、あれ?あいつ何で人間に化けたりとか言ったんだ?

 まるで知ってるかのように」

 マリウスは後ろを振り返るがユウトの姿は無かった。


 気のせいか。

 マリウスはそう思い仲間の元に戻るのだった。



 「ふわぁ〜、もう眠い〜」

 アズサが眠そうな顔をして僕に言ってきた。


  

 「頑張ろう。次の場所は、マチヤの街だ」

 アズサに向かって言った。


 「マチヤの街、そこに何かあるの?」

 アズサが聞いてきた。




 「呪いの武器があるそうだ」


 呪い武器!?



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