第十二話 認め
呪いの剣を手に入れた。
だけど、
「またあの痛みが来るのか?」
僕はゆっくりと剣に手を近づけそして
剣を掴む。
すると!
「ぐわあー!!!!」
あの痛みが来た!
「ユウト!武器から手を離して!」
アズサが僕に向かって言う。
アズサの言う通りかもしれない、けど
「くっ!アズサ!僕はこれくらいの痛み!耐えてみせる!
この武器が使えなければ僕はアズサと共に居られない!」
僕は剣をしっかりと握る。
意識も持っていかれそうになる、呪いなんてふ~んとしか考えていなかったけどここまでやばいなんてな。
「でも!見てよユウト、腕が!」
アズサに言われ、腕を見ると腕が黒くなっていく。
な、何だよこれ?!これも呪いの力なのか?
だが・・・。
「早く離さないと!ユウト聞いているの!?」
アズサは僕に向かって言うが。
「呪いの剣」
「え?」
「呪いなんかにやられるかよ。僕は、呪いの力よ!僕の能力となりて我が力となれ」
僕はそう言ったその瞬間!
うん?!
痛みが消えていく。
「これは?いや、まさか」
僕は剣を一度机に置き手に取る。
あの痛みが来ない。武器に認められたとか?
「ゆ、ユウト?」
アズサが不安そうな顔でこちらを見てきた。
僕は笑顔を見せて
「アズサ、やったよ。
僕はもうこの剣を使いこなせるはず」
アズサの頭を撫でる。
左腕は黒いままだがそれでも腕くらいでくよくよ言ってられない。
僕の目標はSランク冒険者。
「分かった。ユウトは、凄い人だもん。
じゃあ、寝よっか」
アズサはベッドで横になる。
僕もアズサの隣に寝転がる。
僕は、アズサやおじいさん、受付のお姉さん達が居たから今の僕がある。
いつかお礼をしたいな。
短いですが、