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ep.2 正義のロウス 前編 a
「あの…あなたは…?」
シュンッ!
レナが質問を言う前にその人は姿を消した。
「ロウス…?というよりどうしてあの人私の名前を知ってたの?」
レナは怯えながら家に帰った。一方森の中で…。
「ねぇ、シュウ。本当にあれでよかったの?」
「なにがだ。」
少年のバンクルから紫色の羽が生えた玉が出てきた。
「だってあの子泣いてたよ。少しくらい説明したって…。」
紫色の玉が言った。
「あいつはそんなに弱虫じゃねえよ。それに…ああ言った方が早くロウスするだろう。」
少年は少し笑みを浮かべた。
「この辺にはもうモンスターはいないか?」
「うん、何の気配も感じないよ。」
「そうか。」
シュッ!
少年は姿を消した。一方レナの方はモンスターに出くわすことはなかったようだ。