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第一章 ロウス ep.1 私が勇者!?初めての敵現る c
「な、何?」
レナはまだ玉の変化に気がついていない。
「オマエ…ヒーローダナ…コロス!」
ブワッ
モンスターはレナに襲いかかった。
「きゃあ!」
その時紫色の光る矢が飛んできた。
「ダレダ!」
モンスターはキョロキョロしている。木の陰に先ほどの少年がいた。
「(あいつがさっきの奴らの親玉か。)」
少年はさらに矢をモンスターに打ち込んだ。
「ギャーーー!」
ポウン
モンスターは倒され、消えた。
「あ…ああ…。」
レナは腰を抜かしてしまい泣いた。
「おい!」
その声にレナははっとその方向を見た。
「お前まだ覚醒してないのかよ!?そんなんじゃ本当に死ぬぞ!次に会う時までにロウスしてろよ。」
少年は声をあげてレナに厳しい言葉を浴びせた。
「待って!あなたは?」
レナは手を伸ばして叫んだ。
「時はすでに近づいている。待ってるからな…レナ!」
「えっ?」
レナは自分の名前を言われて驚いた。
シュウは弓道部である