ep.15 闇にかくされし少年
「これであと一人ですね。」
レナが言った。一体誰だろうな…。今は全員いる。
ピコンピコン…
あ、敵達がいるんだ…あれ?
「なんだ?光が消えたぞ?」
ピコンピコン…
あ、仲間の合図だ。
「みんないくぞ!」
「おーーーーー!」
スタスタスタ…
「あ、君!」
ツトムが暗闇に一人でいる人影を見つけた。
「…なんだ?」
少年はぶっきらぼうに返事した。
「あれ?あなた黒野タクト君?」
「は、レナ!」
同じ中学校でクラスメートだ。
「オレのサポーターフェアリーはトグだ。」
黒いコウモリのような羽根を持った妖精だ。
「ふふ、黒をなめるんじゃないよ。」
「オレの武器は剣だ。」
そういえば、剣道やってるんだよね。けっこう強いらしいけど。いつも一人で考え込んでいたな。どんな気持ちだったのかな?…まあ、いいか。
「お前一人でやったのか?」
ダンがタクトに問う。
「そうだけど何か?」
「なっ、お前なー!」
「ちょっと落ち着いてダン君!」
シズクがダンをたしなめる。なんだか険悪なムードになってしまった。
「まあ、いいわ。エレンはもう仕事の時間でしょ。間に合うの?」
「ええ、大丈夫よ。ありがとうシズク。」
これで全てのアースセーバーがそろった。その頃、闇の世界で…
「ギルメルがやられただと?おのれアースセーバーめ!この敵をとってやるぜ!」